夫婦二人だけになったからというお客様から小ぶりな椀籠を頼まれて通常の籠より直径が10センチ程度小さな籠を作ってみましたぜよ。サイズを変更すると簡単に言ってますが結構大変です、特にスケールダウンするのは熟練の職人でないと出来なくて数個製作してみましたが気に入るものが編み上がりません。
何個か出来あがったサンプルを見比べて口巻を当て縁にする事にしました。ところが今度は深さが気になります、小さくした分高さをとって容量を増やした方が良いのかと思いましたが、実際使ってみると浅い方が良さそうです。
そこで、高さを若干低めにしてもらってようやく完成したのがお一人様の淡竹茶碗籠なのです。格好も良いですが、食器の出し入れがしやすく機能的な籠になりましたぜよ。
「お一人様」となっていますが実際にはご夫婦でお使いになられるように考えたのがスタートでもあり、「お二人様」とネーミングを変えてもよいくらいの十分な収納力があります。手に取られた方は匠の技に惚れ惚れしてしまうこと間違いなしの淡竹(はちく)籠です。
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