大徳寺には京都らしい美しい青竹がありました。本堂の扉の上に少しだけ顔をのぞかせている竹には切り込みが入っています。
折りたたんだ扉を留めておくためのもののようですが、ここに青竹を使うなど格好いいです。竹のような自然素材なら、扉にキズが付くこともないのではないかと思います。
つくばいには心細いくらい細い竹枝のヒシャクがあります。青竹でなかったら、ここまで心惹かれることもないのですが青竹には短い命ならではの美があるようです。
このような目立った竹だけではなくとも実は竹は自分たちの周りにいつもあって、名物のあぶり餅は竹串を使っていますし食事をする際の取り箸には味のある手削りの竹箸が出されています。
さらに食事が終わり鍋を片付けたあとには使い込まれ手渋い光沢を放つ鍋敷きがあるのです。
鍋の季節なので鶏つくね団子が出された事がありました。丸竹を削って作られた竹ツミレ皿につくねが盛られていて、鍋にいれる時には竹ベラを使います。
このような用途に竹ほどピッタリの物が他にありますろうか?竹に代用できるものは思い当たらないのです。
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