わらいずみ、または飯櫃(めしびつ)入れとも呼ばれる物があります。温かなご飯を冷まさないための物ですので、保温ジャーが普及している現代では古道具屋さんや民族資料館で見る他は現役で使われているのを拝見するのはお寿司屋さんくらいです。
藁細工の職人さんも少なくなりましたし、耐久性がありますので需要自体も極めて少ないものです。今回たまたま数個製作いただきましたが、ズシリと感じる質感、硬く締まった編み込みと本当に素晴らしい出来映えです。
竹虎でも竹皮草履に藁が使われていますので、藁の確保の大変さや管理については十分に知っているつもりなので余計に凄さを感じてしまうのです。
さらに、とあるお寿司屋さんから別誂えのご要望をいただいておりましたので、このように深さのあるわらいずみが出来てきました。そもそも少ない製品であるのに、別誂えのものなどかなりレアな逸品と言えます。
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