ストレートネックに首まくら、使い方と選び方動画

竹首枕


ストレートネックやクレーンネック、あるいはスマホ首というのをご存じでしょうか?スマートフォンを多用する事が多くなって、本来ゆるやかなカーブを描く首の頸椎が真っ直ぐになってしまう症状の事なのです。外反母趾は下駄を履いていた時代にはなくて、靴を履くようになってからできた足の現代病と言われますがそういう意味ではストレートネックも現代人ならではの症状かと思います。


竹首まくら


しかし、さすがに首という人の急所でもあり頭痛や肩こり、めまい、手足のしびれ、吐き気、自律神経失調と大変な症状にお困りの方が多いようです。そこで、そんな症状の緩和に孟宗竹の自然なカーブを活かせないかと製作したのが竹首枕なのです。


【竹虎】ストレートネック・スマホ首をストレッチ!曲線が効く竹首枕の使い方



まず動画で竹首まくらとはどのような物なのか?使い方についてご説明させていただきます。


【竹虎】竹首枕の選び方。理想の高さと調整方法!



天然の竹ですから大きさが実は様々なのです。同じような太さの竹を加工しましても微妙な乾燥ぐあいが竹の個体によって違いますので、完成品になってからでも高さが変化する事もあります。


人の体形も十人十色ですから、フィットさせるのが難しくもありますが高さの選び方や、調節の仕方も動画でご説明させていただいています。動画は、ごく簡潔に作っていてお時間とらせません、是非一度ご覧ください。


通勤に愛用!真竹磨き手提げ籠

真竹磨き手提げ籠


日本人と竹との付き合いは数千年の歴史があり生活の隅々まで竹が浸透していたのは「竹」のつく漢字の多さを考えてもらっても容易に想像がつくかと思います。


竹の暮らしが急速に無くなってきたのは昭和30年代からのプラスチック製品が普及し始めてからの事ですが、安価で便利な代替品があるにも関わらず全てが無くなってしまう訳ではないところに日本人の竹への心があるように思います。


若い世代の方にとっては竹といのうは未知の素材、近くの山に生えているのを何度も見てはいるものの、もしかしたら海外よりも遠い存在。ところが、そんな竹がこれからの皆様にもしっかり根付いていると確信する瞬間があるのです。


真竹磨き手提げ籠


それは、竹虎の若い女性社員を見ていて感じるのですが竹の事など全く知らず、当然関心もあまり無かったはずなのに竹虎に入社して竹を知り、竹に触れているうちに良さに魅かれて自然と竹を手に取りだすのです。


女性なら毎日使うバックは自分の好みやライフスタイルを表現しているものであろうかと思いますが、その革製や布製だったバックが竹の手提げ籠になってきます。もちろん、全員という事ではありませんが知らない間に本当に高い確率で手にしてくれて毎日愛用してくれるようになるので嬉しくなるのです。


手提げ籠だけでなくお箸や弁当箱など身の周りの使いやすいものが竹に変わっていきます。それにしても、真竹磨き手提げ籠とは、さすが目が高いぜよ。古い土佐竹細工の技の流れをくんだ編み込みは、使うほどに飴色に色合いが変化して育つ竹籠。長く長く楽しんでいただきたい籠のひとつです。


潤沢な竹資源を活用するタイ国

 
ティラポンさん、竹虎四代目


昨年の全国竹の大会高知県大会で再開させて頂いたティラポンさんには、虎竹の里にもお越しいただいておりました。そして、今度は自分がタイに行くと言う約束をしましたが、自分は竹に関しては社交辞令は一切なしです。行くと言えば行くのですが、ティラポンさんには何から何まで本当にお世話になりました。


タイには王室があり、国内に潤沢な資源としてある竹を活用せよというのは前国王からの言葉だと言われます。国をあげての竹への取り組みが、どのような物なのか?この目で確かめたかったのです。


タイの竹工房


元々国営銀行のトップをされていた方が、どうして竹に関わりタイ国内の大学の教授方達まで引率されて例年のように日本の竹大会に参加されたり、虎竹の里にやって来られるのかは現地の竹事情を見て納得するところがあります。


タイの竹細工工場


竹の多い農村部では組織だった竹の活用が非常に盛んで、支援の体制が充実していました。


タイ、竹虎四代目


ティラポンさんの全土に広がる人脈のネットワークで何処に行っても歓待いただきましたが、田舎に行けば行くほど、内職のおばちゃん達の所に来たかのような気持ちになります、実直でまじめな人柄なのか仕事場の空気感が良いのです。


タイの緻密な竹細工


日本人に近い感覚は手技の世界でも感じていて、驚くような精巧なミニチュアの竹籠がありました。この細やかな竹細工の技を間近でみた日本の竹作家が、繊細な編み込みでは勝てないと以後緻密な作品を創作しなくなったという逸話もあるほどです。


タイ、竹虎四代目(山岸義浩)


国や行政も含めて熱心に竹に取り組く姿勢も凄いですし、このような竹を中心としたコミュニティが近くだけでも100カ所もあると聞くと圧倒されてしまいます。


タイの竹材


わずか3ヶ月で親竹と同じ大きさに成長する無限の天然資源が良質であり、竹細工に適している竹材という事は鬼に金棒なのかも知れません。


タイの竹材、竹虎四代目


淡竹である虎竹は節間が短いので材料選びに苦労していますが、タイの竹の節間はなんだろうか。前国王の言葉は、すべての面において的を得た的確な指摘だったのです。


竹虎四代目(YOSHIHIRO YAMAGISHI)


さて、タイでお土産に頂いた美しい生地やスカーフ、ショルダーを身につけてみました。メコンウィスキーも有名らしく日本に持ち帰るのには最適との事でいただいたのです。どこかの怪しい僧侶のようにもなりましたが、先のタイでの人の温かさを思い出します。


ゆうパックに変更して、涙が出たお客様

竹虎ゆうパック変更チラシ


全国的に宅配の運賃についてのニュースなども多々ありますが、竹虎では今月から30数年来ずっとお世話になってきたクロネコヤマト便さんから、ゆうパックさんへの切り変えさせて頂きました。


自分達の大事な荷物を運輸品質日本一と言われるクロネコヤマト便で運んでもらう事にずっと安心感をもってお願いしてきました、今もその信頼は全く揺らいでいないのですが地元で頑張っている郵便局、ゆうパックさんの熱意も又心に響きます。


地域の特産を日本全国にできるだけ早く、確実に、丁寧に届ける使命感を担当の方から感じました。最後は「24時間体制でやる」と手渡していただいた電話番号で、ゆうパックさんにお願いする事にしたのです。


しかし、今まで長年お世話になったクロネコヤマト便の配達から急にゆうパックに変わる事は自分達以上にリピーターのお客様にもあるのではないか?そこで、このようなチラシを荷物の一番上に目立つように一枚入れさせてもらっています。


ゆうパックの配送について、何か不都合、ご意見があれば、直接竹虎四代目まで連絡いただきたいと思い大きく自分個人の携帯番号を入れています。今月に入って20日と少しが過ぎましたが今のところ一件も電話が入りませんので、ゆうパックさんは頑張っておられるのだと思います。そんな今日この頃、このようなメールをお客様から頂戴したのです。全文をそのまま掲載いたします。


「定期購入、次回からゆうパックになるとお手紙が入っていました。クロネコからゆうパックに移行するなら、定期購入やめます。理由を申しますと、ゆうパックは時間指定しても届くことがない。つまり、時間指定していても受け取れないことが多いのです。これから利用しようとしてるショップがゆうパックの場合、購入しません。現在、クロネコからゆうパックに移行してる業者も増えているので、その影響で更に届かなくなってるんだと思います。大変申し訳ないのですが、定期購入はやめます。送料あがっても、クロネコの現状維持がよかったです。竹虎の洗い水、気に入ってたのに残念です。」


ゆうパックトラック


そして更に続いて、このようなお便りも頂きました。何度も竹虎でご購入いただく大事なお客様ですので何とか方法はないかと検討もしましたが、やはり対応が難しいという結論でした。


「またクロネコに戻ってほしい、切実な願いです。実際、父の知り合いが郵便局で配達担当してるのですが、クロネコからゆうパック変更の業者が増え、時間通りに届けれないことも増えたと言ってました。他店にて、ゆうパックで時間指定しても届かず、再配達依頼しても受け取れず・・・商品キャンセルを何度かしたほどです。全部のゆうパックが遅れるということはありませんが、やはり現場の生の声を直接聴いてるので、尚更です。会員はこのまま登録しとくので、またクロネコに戻ったら即注文します。」


そして先日、このようなメールを頂いたのです。


「こんにちは。ヤマトからゆうパック移行で、定期便をやめました。また注文してもよいでしょうか?ゆうパックはイヤですが、どうしても竹虎さんの商品以外のものがつかえません。特に竹酢液は一目瞭然で、お風呂の湯冷めが他社よりずっと温かさが持続します。竹虎さんの竹酢液がなくなったのでドラッグストアで他社の購入しましたが、湯冷めが早い。もしよければまた注文したいです。お忙しいと思いますが、返信宜しくお願い致します。」


この30年ブログ「竹虎四代目がゆく!」は2006年から毎日書かせていただき13年目になりました。30年と言うくらいですので、まだまだ続きますが多い日には1000名を超える方にご購読いただいています。何といっても竹虎のお客様が多いように思っておりますが、お取引様や中には竹虎の運送を担当される方もおられますし、当社社員、職人、内職さんもいます。この春新卒採用で竹虎に入社予定の方もおられるかも知れません。


自分はこのお客様のメールを頂いて心が震えました。そして、これが竹虎の存在意義のひとつだと思っています。竹は衣食住様々なものに姿を変え、形を変え人の暮らしに寄り添い、役立ち続け、無限です。高知の田舎から全国の皆様に「竹のある暮らし」をお届けするのには、どうしても輸送という手段が必要で、最終的にお客様に手渡しするのは配達員さんです。


作り手から使い手に届けるまでを繋ぐ「届け手」と一緒になってこれからも歩んでいかねばならないと思っています。


気がつけば朝、愛用の竹炭枕

竹炭粒


中学高校の6年間を全寮制の明徳で過ごした事は本当に良かったと思っているのです。朝から晩までキッチリと決められた規則正しい生活の中で身についたのが、いつでもどこでも寝られるという特技ですろうか。とにかく寝ようと思えば、乗り物だろうが、どこだろうが結構寝れてしまいます。


ところが、それだけに何かの拍子で寝つきが悪いとなると日頃寝つきが良いだけに本当にイヤになってくるのです。前はいつだったか忘れるくらいなので年に一度?くらいだと思いますが、どうも頭が冴えてしまった時にふと思い出したのが竹炭枕だったのです。


竹炭枕


炭は神社仏閣の床下には昔から敷かれていて消臭効果や湿度調節以外にもマイナスイオン効果などが言われるように気を整える作用は知られていたと思います。


自社で人体に与える「癒し」の部分を数値化できていないものの本当に沢山のお客様から喜びの声をいただき、その中で「寝付きがよくなった」「朝までグッスリ」という言葉も非常に多いので久しぶりに竹炭枕を使ってみる事にしたのです。


実は、以前はリニューアル前の竹炭枕を愛用していましたが家族が通販で人気という枕を購入していて、これが結構高価なものでしたので、もったいないなあと言う気持ちもありソフトな感触のこの枕に変えていました。


久しぶりにに竹炭枕にしてみますと、やはりこの硬さがいいです。頭を置いた時に「ジャリ...」と竹炭粒の擦れる音がします、あれっ?気になるのかなと思う間もなく目覚めたら朝でした。あれから4年、いや5年になりますろうか?結局、あの人気枕は使うことなくずっと竹炭枕のまま、そして寝付きの悪い日もありません。


竹炭枕をご愛用のお客様の感想は、ページにもレビューとして多数掲載されていますが、その他にも竹炭枕お客様の声としてご紹介していますので関心のある方はご覧いただき参考にされてください。


京都岡崎、蔦屋書店トークショー

京都岡崎、蔦屋書店トークショー


昨年、東京国際フォーラムで開催されたInstallation kaguya企画が本になったのを記念して梅田 蔦屋書店で「土地と植物」、京都岡崎 蔦屋書店にて「衣装と身体」 そして「竹に上下の節あり」というトークイベントが開催されました。


京都岡崎、蔦屋書店トークショー


自分はロームシアター京都にて大徳寺で修業され現在は臨済宗大徳寺派広尾香林院の住職金嶽宗信さんとのトークショーに登壇させていただいおりました。司会進行がInstallation kaguyaで神々しいかぐや姫になられた珠寶さん。


京都岡崎、蔦屋書店トークショー


開演前に展示されている虎竹を見に行きます。岡崎の蔦屋書店は、すぐ近くには平安神宮がありスターバックスが併設されたお洒落な雰囲気で、このような場所に展示いただき本当に嬉しく思いました。


トークショーは司会の珠寶さん、金嶽宗信和尚さんがご一緒いただいておりましたので何とか無事終了しましたが、その足で東京から来られている金嶽和尚さんと梅宮裕孝さん、そしてInstallation kaguyaをずっとプロデュースしたこられた横川知宏さんが来高される事になっていたのです。


虎竹の里


翌日、有難い事に虎竹の里をご覧になられたいとの事でしたので、京都から戻ってまず虎竹の里が見下ろせる高台にご案内します。


眼下には波の静かな浜辺が広がりますが、ここはかって藩政時代には虎竹が山内家のお殿様に献上されるため船に積み込まれた場所であり、戦後本社を虎竹の里に移した際に工場があったという自分達にとっては特別な場所なのです。


虎竹の里、竹林


ここまで来られたら、まず日本唯一の竹林をご覧いただかねばなりません。細く急な山道を登っていきますと伐採された竹を運びだす作業の最中でした。竹は年に一度しか伐採しませんし、どこの山を伐るのかはその年々によりローテーションしますのでこうして行き当たるのは本当に幸運な事です。金嶽和尚さん始め皆様が坐禅によって日頃積んでいる徳のせいかも知れません。


竹トラッカー、金嶽宗信和尚、竹虎四代目


ちょうど休みの日でしたので誰もいない静かな本店や工場もご覧いただきます。金嶽和尚さんを竹トラッカーに乗せたかったのですが、充電していたはずなのにどういう訳か全く動きません。電気自動車なので、動かなくなると本当にお手上げなのです。


残念ではありましたが、12歳の時にから禅寺で修業されて今や沢山のお弟子さんを指導されている方です。坐禅は一度座ったら最後、何があっても微動だにしてはいけません、もしかしたら竹トラッカーもそれを感じとって動かないのか?


バッテリーの点検が必要のようぜよ。


NHKworld「The Great Creation」取材が続きます

NHKworld「The Great Creation」


先月からNHKworld「The Great Creation」の取材が続いています。この番組はNHKの放送の中でも海外に向けて配信されているものでホームページなどを拝見しても英語ばかりですが、日本発の情報を世界中に24時間で発信しているようです。休むことなく24時間と聞くと少し驚きますが、時差を考えれば当然の事ですろう。今、この瞬間も世界のどこかで常時流されているのです。


NHKworld「The Great Creation」虎竹山出し


日本唯一の虎竹伐採が1月末までなので、それに合わせお越しいただき虎竹が山から伐り出される所から選別、製竹、製造、販売、そしてエンドユーザーに届いてご愛用いただくまでを数週間に渡って撮って頂いております。


日本唯一の虎竹


この地にしか無い竹林に生えている自然そのままの虎竹から、竹細工となって届けられた先のお客様の暮らしまでご紹介いただけます。自分が一番ご覧いただきたい、虎竹の長い旅路と、そこに関わる多くの人々を繋ぐ番組になると期待しているのです。


竹編み


国内でもインターネット、Facebook、専用の無料アプリをダウンロードすればスマートフォンやタブレットなどでも簡単に観ることができるようですので、世界に向けてどのように紹介されるのか今から楽しみです。


大徳寺の青竹

大徳寺の青竹


大徳寺には京都らしい美しい青竹がありました。本堂の扉の上に少しだけ顔をのぞかせている竹には切り込みが入っています。


大徳寺の青竹


折りたたんだ扉を留めておくためのもののようですが、ここに青竹を使うなど格好いいです。竹のような自然素材なら、扉にキズが付くこともないのではないかと思います。


大徳寺、つくばいの青竹


つくばいには心細いくらい細い竹枝のヒシャクがあります。青竹でなかったら、ここまで心惹かれることもないのですが青竹には短い命ならではの美があるようです。


あぶり餅


このような目立った竹だけではなくとも実は竹は自分たちの周りにいつもあって、名物のあぶり餅は竹串を使っていますし食事をする際の取り箸には味のある手削りの竹箸が出されています。


竹箸


さらに食事が終わり鍋を片付けたあとには使い込まれ手渋い光沢を放つ鍋敷きがあるのです。


白竹の鍋敷き


鍋の季節なので鶏つくね団子が出された事がありました。丸竹を削って作られた竹ツミレ皿につくねが盛られていて、鍋にいれる時には竹ベラを使います。


竹ツミレ皿


このような用途に竹ほどピッタリの物が他にありますろうか?竹に代用できるものは思い当たらないのです。


大徳寺の黒椿

大徳寺の黒椿


京都にはお寺が沢山ありますが、ここ大徳寺は少し特別なお寺です。戦国時代の武将でも豊臣秀吉は百姓から天下人になった唯一の人でありファンも多いかと思いますが、特に草履取りから大出世するまでの秀吉は自分も大好きです。そんな秀吉が、本能寺の変後の信長の葬儀を執り行ったのは大徳寺ですし、利休との決別の原因にもなった三門はこの大徳寺にあります。


大徳寺の黒椿


歴史に大きな名前を刻み続けてきたお寺に「黒椿」がある事を、大徳寺に12歳から修行に入った臨済宗大徳寺派広尾香林院の金嶽宗信住職に教えて頂きました。何と他の土地に植え変えても根付かないと言うのを聞いてハッとしました。そうです、日本唯一の虎竹も祖父の代から何度も他の土地に植えかけてきましたが虎竹の里のように成育しないのです。


日本唯一の虎竹


命名の父、世界的な植物学者であられた牧野富太郎博士も自園で思うような色づきがないと書き残していますし、博士を記念して作られた高知市五台山にある牧野植物園に移植させてもらっている虎竹も今では普通の淡竹(はちく)になっています。


タイのピーナツ


植物は土壌や微妙な気候風土の関係で変種が固定化されたり、できなかったり非常に面白いものですが、そう言えば先日お伺いしたタイでも北部の山岳地帯のごく一部でしか作ることのできなピーナツの話しを思い出しました。


そのピーナツは不思議なことに皮に虎竹のように虎模様が付いてるそうなのです。画像で見るとなるほど虎柄の模様がついています、そして虎竹と同じように他の地域に植え変えてもこの柄が出なくなるそうなので話を聞いただけで親近感が沸いてきましたが本当に不思議なものなのです。


通気性の良い根曲竹の籠について

根曲竹職人


先日は小さくても本物の竹籠と言って試作した少し小ぶりな竹籠をご紹介いたしましたが、同じくらいの根曲竹の籠も無骨ではありますが長く使えるという意味でも本物です。


根曲竹脱衣籠


根曲竹には直径が50センチを超える大振りな籠もあって様々な用途にご愛用いただけますが、なんといっても底付で通気性抜群なのが秀逸な所です。


根曲竹手付き籠


そういえば先日、ひとつの小さな根曲の竹籠を職人さんからいただきました。細めの竹がそのまま持ち手として使われていますが、この竹のもう一点良いところは割れない事です。


根曲竹手付き籠


そう言いましても丸竹のまま使われている製品がそう多いという事もでもありません。籠の持ち手の他は、靴ベラの柄、そして自分用に持っている古い根曲竹製ステッキなどでしょうか。


しかし、それにしても野武士のような逞しさを感じる竹肌の光沢。決して繊細な編み込みではありませんが深い魅力の尽きることのない竹籠なのです。


「与作」の聞こえる山

虎竹伐採、Tiger Bamboo


自分の大好きな歌のひとつに北島三郎「与作」があります。この歌の歌詞をご存じ無い方はあまりいないかも知れませんが、与作は木をきるヘイヘイホー、ヘイヘイホー♪で始まる名曲です。カラオケで唄うには非常に難しく、北島三郎でないと歌いこなせない等という話はおいておいて、この歌の舞台を少し考えてみたいのです。


虎竹伐採、Tiger Bamboo


高知は日本の中でも一番の森林県ですが、この「与作」の歌の頃は山林が大きな財産であった時代があり、山が賑わい、山が華やいでいた時だと思います。山深い町にも想像も出来ないような大きな旅館があり、歓楽街があり、映画館、学校、商店がありました。今ではその痕跡を見て、当時を偲ぶしかないのが少し寂しくもありますが山の活気がすっかり無くなってしまった訳ではありません。


竹虎四代目(YOSHIHIRO YAMAGISHI)、山岸義浩、虎竹、Tiger Bamboo


いつもは静かな山々、小鳥の遊ぶ声と谷川の水音だけしか聞こえない山道を登ります。右手の遠くから竹の枝を掃う音、チェーンソーや車のエンジンの音とは違って昔から変わることのない何とも和む音、人の息づかいを感じるような音です。


山に人が集まり暮らしていた遠い昔と比べると本当にささやかではありますが、この時期には虎竹の里は「与作」の山になります。来年も同じように思えるのか、その次の年はどうか、その次は...。ずっと挑戦が続いていきます。




わらいずみに見る藁細工の匠の技

わらいずみ、飯櫃(めしびつ)入


わらいずみ、または飯櫃(めしびつ)入れとも呼ばれる物があります。温かなご飯を冷まさないための物ですので、保温ジャーが普及している現代では古道具屋さんや民族資料館で見る他は現役で使われているのを拝見するのはお寿司屋さんくらいです。


わらいずみ、飯櫃(めしびつ)入れ、竹虎四代目(山岸義浩)


藁細工の職人さんも少なくなりましたし、耐久性がありますので需要自体も極めて少ないものです。今回たまたま数個製作いただきましたが、ズシリと感じる質感、硬く締まった編み込みと本当に素晴らしい出来映えです。


竹皮草履用藁


竹虎でも竹皮草履に藁が使われていますので、藁の確保の大変さや管理については十分に知っているつもりなので余計に凄さを感じてしまうのです。


わらいずみ、飯櫃(めしびつ)入


さらに、とあるお寿司屋さんから別誂えのご要望をいただいておりましたので、このように深さのあるわらいずみが出来てきました。そもそも少ない製品であるのに、別誂えのものなどかなりレアな逸品と言えます。


バイバイ洗濯ジプシー大好評のお客様の声!先着100名様にお試しプレゼント「竹炭の洗い水」

先着100名様にお試しプレゼント「竹炭の洗い水」


今月に入って開催させていただいております先着100名様「竹炭の洗い水」無料プレゼントをご存じでしょうか?お陰様で大好評ですので本日再度開催させていただく事にしております。アトピー、敏感肌の方のための自然派洗剤「竹炭の洗い水」は原料に国産土窯づくりの竹炭と竹炭灰だけを使用した赤ちゃんから、お年寄りまで安心して使える洗濯用洗剤なのです。


竹炭の洗い水、お客様の声


小さなお子様のおられるお母さんとアトピーの方に沢山のご支持をいただく洗剤です。泡立ちがないので初めての方には「本当に洗えてるの?」と不思議に思われる事もあるようですが、竹炭と竹炭灰だけで作られていますので、お子様だけでなくお年寄りの乾燥肌にも喜ばれています。


竹炭の洗い水、お客様の声


すすぎが一度で済むので時間も電気代も節約できて、柔軟剤いらずの柔らかな仕上がりに驚かれる方も多いのも竹炭の洗い水のひとつの特徴です。


竹炭の洗い水、お客様の声


汚れ落ちも通常の洗剤と遜色ないと言って頂いておりますが、洗浄力テストでは汚れの種類によって落ちにくい物もあるようなので今後の課題として考えています。


竹炭の洗い水、お客様の声


環境に優しいという事で竹炭の洗い水をお選びいただいているお客様も沢山おられます。人も自然の中で生かされています、自然に優しい事は当然人に優しい洗剤という事です。無料プレゼントの機会に一人でも多くの方にお試いただければと思っています。


小さくても本物の竹籠

竹籠、竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎で用意させていただいている竹籠の中でも碗籠としては7種類あって、それぞれ職人によって真竹、淡竹、根曲竹と素材も違えば編み方もサイズも少しづつ違いますが、どれもイチオシの一生ご愛用いただける品質の籠はがりです。


今まで編んでいた籠をそのままスケールダウンするのは実はかなり高度な技が必要で、小さくなったから値段的には下がりそうなものですが反対に高額になるような事もある程なのです。


碗籠


まだまだ試作の段階ではありますが、今度もかなり出来映えの良い竹籠が編み上がってきました。底の四ツ目編みの美しさ、立ち上がりのキリッとしたあしらい、底の力竹の丈夫さ、節を荒削りした足、緻密な編み込み、手触りのよいしっかりした口巻。本当に申し分ありません、何度も何度も手にとってみて、つい笑顔がこぼれます。


もう少し浅い方が使い勝手がよさそうかにゃあ?竹の清々しい香りを楽しみながら考えています。


もうひとつの鶏籠作り

タイの鶏籠


同じ鶏籠でもパイヌアンという違う種類の竹を使って編んでいる職人さんが近くにいると言うのでお伺いしてみました。


パイヌアン


株立ちになった竹が自宅の周りに植えられていて、これなら遠くから竹を運んで来る必要もありません。ただ、先日ご紹介させて頂いたパイシーヌ(学名Dendrocalamus hamiltonii)に比べると竹の材質的に劣るため編みあがった製品価格は少し安いとの事です。


パイヌアンの伐採


一本伐り倒すというので見ていると、使っている道具はノコギリでも鉈でもなく大きなノミのような道具。これをどうやって使うかと言いますと、彫刻でするかのように金槌で叩いて伐り倒していました。


パイヌアンの切株


このような伐り方をする理由は、この竹の切り株を見れば一目瞭然、竹といっても身がギッシリと詰まって空洞がないのです。


大型の竹製鳥籠


同じ地域で編まれる同じ昔ながらの形の鶏籠でも職人により竹材が違うのは面白い。


古い魚籠


竹を見ているとアジアの文化は同じだといつも感じます。棚の上に置かれていた魚籠も、どこか見慣れた形です。


タイで使われている魚籠


一枚の写真を見つけましたが、ここで使われている魚籠などサイズは違うものの数年前まで販売していた魚籠そのものです。


鰻ウケに似た竹編み


別注で編んだという猟銃を模した製品は、鰻ウケかと思いました。


Ang Thong, Thailandの竹職人さん


日本などに比べると竹の生産が盛んなタイでは若い職人さんも多くいるようですが、お年寄りの作業風景は内職さんたちを思い出し和むのです。


タイの大型ショッピングモールに竹炭スイーツ

竹炭ロールケーキ


タイでは日本料理がブームを通り越してすっかり定着していると聞きましたが全くその通りでした。大型ショッピングモールの中には日本でも良く知っているラーメン屋さん、饂飩屋さんはじめチェーン店が何店舗も軒を連ねていますので人気のほどが伺えるのです。


ビヤックブーン(piyakpoon)


そんな中でデザートと言えば、やはり日本の竹炭を使ったスイーツが気になります。たまたま入ったお店はタイ国内に20数店舗展開されていて、他にも色々な種類があるのですが竹炭入りが一番との事でした。昔から地元にあるピヤックプーン(piyakpoon)という真っ黒いお菓子はココナッツの殻を焼いて粉にしたものとうるち米を混ぜて作る郷土菓子です。どこのご家庭でも自宅で作ることがあるそうですので元々タイではこのような炭入りの黒いデザートには慣れ親しんでいるのかも知れません。


竹炭レアチーズケーキ


竹炭レアチーズなるものもありました、竹炭の黒さとケーキの白さが見た目も楽しませてくれます。


竹炭クロワッサン


時間がなくてゆっくりは見る事はできませんでしたが、お洒落なパン屋さんにも足が止まります。竹炭クロワッサンがありました。


竹炭食パン


真っ黒い竹炭食パンは普通の食パンに比べますと1.5倍の価格でしたが人気だそうです。


竹炭ソフトクリーム


竹炭ソフトクリームはプラスチック製の青竹容器入りで出てきました。色の黒さの割りに舌に竹炭微粉末が残ることもなく意外なほどにザラ付きを感じません、どれも美味しく頂きました。


タイで見た鶏籠

鶏籠


バンコクから地方に走る幹線道路の脇には竹細工を売る店舗がちらほらあるのです。何軒も見ているうちに我慢できなくなって立ち寄ってもらうと、一番に目立つのは半円形の大きな鶏籠です。


鶏籠のミニチュア


高知県でも軍鶏は飼育されていて同じような籠に入れられる事がありますが、似たような鶏籠は東南アジア一帯に色々とあるのです。ただ四ツ目のこの編み方というのは少し珍しく新鮮に見えます、しかし別の場所ではこの籠のミニチュアもあるくらいですのでこの辺りでは昔からある定番の籠なのです。


パイシーヌ(学名Dendrocalamus hamiltonii)


材料は地元でパイシーヌ(学名Dendrocalamus hamiltonii)と呼ばれる竹で、日本で言えば太い真竹か孟宗竹ほどはありますが大きな違いは熱帯地域によくある株立ちになっている点です。株立ちでこのサイズの竹ですから世界は広い、材質が非常に気になります。


パイシーヌ(学名Dendrocalamus hamiltonii)


この竹を割り、表皮を磨いて竹ヒゴ作りをしていましたが刃物が独特です。


タイの鶏籠職人の使う刃物


こちらの職人さんは二種類の編み込みの鶏籠を製作されています。


鶏籠


父親から教えられた籠だけでなく新しい籠を作りたいと思った時に、遠く離れた場所の職人さんから編み方を教わったのがインターネットを通じた動画だと言われていました。ここでも新しい時代が始まっている気がして面白く感じました。


鶏籠製作


しかし、この辺りは鶏籠の産地らしく数件の工房があり沢山の籠が積まれているのを見ることができます。それでも休む間もないほどの注文だと言いますので、かなりの需要があるということでしょう。


竹虎四代目(YOSHIHIRO YAMAGISHI)山岸義浩、鶏籠


このような大型の竹細工は日本の庭先からは消えています。鶏籠でいえば鵜飼籠など観光の用途などが少し残るだけで日常的に編まれる事はほとんど無くなりましたので魅了されます。竹の虜となってます。


タイの竹籠の口巻きについて

竹虎四代目(YOSHIHIRO YAMAGISHI)山岸義浩、竹籠


日本の竹細工は東南アジアから黒潮にのって島伝いにやって来た人々が伝えたと言われ、それが発祥とされています。裏付けるように東南アジアの国々の古い籠の中には、日本で代々伝えられてきた籠と酷似したものがありドキリとする事があるのです。


先日訪れたタイには、かって日本にもあったような竹工芸のコミュニティが現在も沢山残っていて非常に興味深いのですが、チョンブリ(Chon Buri)にある竹工房は既存の技を進化させてモダンで繊細な竹工芸に昇華させていました。ずっと拝見したかった竹製品ではありますが、それよりも気になる昔ながらの竹籠が古い陳列台に並んでいます。


古い竹籠


竹籠の口巻きを、ひとつひとつ見ていきますが全て右巻きで仕上げられています。これは右利きの人が多いため必然的に力が入りやすく綺麗に巻ける右巻きとなる為で日本の多くの籠も同じです。ただ、日本では何故か地域によって反対の左巻きの籠があるのです、若い職人の中にも利き手の関係で左に巻く方がおられます。口巻については、以前にも自分のブログでお話しさせてもらっています。

30年ブログ「竹虎四代目がゆく!」竹籠、左巻きの理由


左巻きの竹籠


ところが今回数カ所で見たタイの籠には例外がありません、全てが右巻きなのです。不思議に思って調べてみると実はこれには仏教国としての宗教観が大きく影響している事が分かりました。


古い竹籠


もちろん、右巻きが製作しやすいという工程面の理由もひとつあるのですが、タイは男性なら一度は頭を丸め、マユを剃り出家しなければならない程の仏教国です。祭事をお寺でされることも多く、たとえば目出度い場合にはお寺にある仏塔を右周りに回ります。それが、お葬式など不幸の時には逆の左周りだそうで、「左周り」自体が縁起が良くないという理由で好まれていないのです。


Ang Thong, Thailandの竹職人


お話しを伺ったタイの人々は当たり前のような顔をして口々に言われますが、これが生活に密着した「生きた竹」ならではの話です。竹籠の右巻き、左巻きなど誰も気付きもしないし、何でもないことのように見えるかも知れませんが自分にとっては大きなダイヤモンドを見つけたような気持ちで嬉しくて仕方ないのです。


竹炭の洗い水、100名様に先着プレゼント

竹炭の洗い水、100名様に先着プレゼント


竹炭の洗い水という洗剤をご存じでしょうか?竹炭という真っ黒なモノから、真っ白な洗濯物になるのですから考えれば不思議なものです。しかし「洗い水」と言うだけあって見た目には無色透明、まるで本当にただの水のような液体で、洗濯機に入れても泡立つ事もなく汚れが落ちているのか最初は不安に思ってしまいます。


ところが、成分は竹炭と竹炭灰と水だけというシンプルなものでありながら市販の洗剤にひけをとらない洗浄力を発揮します。もちろん汚れの種類によりましては同等の汚れ落ちより若干機能が落ちる汚れもありますがその分自然そのままの成分ですので自然に優しく、何よりもご家族皆様に優しく安心してお使いいただける洗剤なのです。


自分は小さい頃からアトピー体質であり、虎竹の里から汽車に揺られて当時は2時間以上かかる高知市内の皮膚科の病院に通っていました。「あの病院にどれくにいお金を使ったか分からない」と母は話す事がありすますが、実は大人になった今でも肌の調子が悪くなり診察に行く事があります。アトピーとは、それくらい完治が難しい病気だと思いますし、一生うまく付き合っていくようなものではないかと考えています。


自分のような体質の方ですと、襟首や袖口に痒みがでる事がありませんでしょうか?中学、高校とずっと寮生活、そして大学4年間の合計10年間を洗濯物は自分でしていましてので良く分かるのですが、襟首、袖口の汚れを取ろうと思って液体洗剤など付けてしまうと、すずきを十分にしたつもりでも、やはり残った成分が肌に悪影響を与えるようで良く荒れていた事を思いだします。


現在は学生の頃にくらべますと随分と軽くなっていますのでそこまで気を使うことなく済んでいるものの、自分のように洗剤とアトピーの関係に困ってる方も多いのではないかと思ってるのです。


竹炭から生まれたこの洗剤が、同じような方々のお役にたれればこんな嬉しい事はないと思っています。もちろん、竹炭の洗い水がお役に立つ事も、立たない事もあるかも知れません。まず、竹虎に届いております233名のお客様からの竹炭の洗い水へのお声をご覧ください。


その上で、ご関心があるようでしたらコチラの先着100名様に無料でプレゼントさせていただいているページよりお申込みください。1回分では、なかなか分かりにくい部分もあるかと思いますが数日で竹炭の洗い水ミニボトル(お洗濯1回分)をお届けさせていただきます。


自然が生み出した超強力スーパー青竹踏み

竹虎四代目(YOSHIHIRO YAMAGISHI)、青竹踏み携帯用


出張時にも携帯用の青竹踏みを持ち歩いてホテルの部屋で使うことがあります。皆様も身に覚えがあるかと思いますが出先では手荷物を少しでも減らしたいのが人情、それなのに、わざわざ持ち歩くというのはそれだけ気持ちが良いという事なのです。


特に日頃は、車での移動ばかりで歩く機会が少ないと大都会は移動するだけで巨大なトレーニングジムにいるようなものです。とにかく歩くし、階段は多いですし、駅でも乗り物でも椅子に座れることは稀です。疲れた足の癒しには、やはり日頃から慣れ親しんだ竹が一番なのです。


痛いっ!超強力青竹踏み、ご注意ください。これが竹虎四代目スペシャル!


先日も掲載させてもらった動画をご覧になられたお客様よりお問い合わせがあったようです、ありがとうございます。ただ、竹虎四代目使用の超強力なスペシャル青竹踏みは販売しているものではありません。


竹材を大量に伐採して製造していく中には乾燥具合で丸まってしまうくらいの竹材も混ざってしまいます。ところが、このように販売できないB級品の青竹踏みが更に強くピンポイントで足ツボに入ってきますので、このマッサージ感を知ってしまうと他のものでは満足できません(笑)。作ろうと思ってもできない、まさに自然が生み出した逸品というのが又嬉しいところです。


ほのかな竹の甘さが香るタンブラー

竹タンブラー


竹は生まれながらに筒状になっていますので、節を残して切ればそのまま湯呑として使う事ができます。自然のままの形が最適であるにもかかわらず、その実あまり製品として目にする事がないのはその素材の扱いの難しさにあります。


竹を丸竹のまま使用して一番のリスクになるのは「割れ」です。竹は維管束(いかんそく)と呼ばれる細かい組織が一本の竹を縦に貫いており、その密度が竹表皮部分では濃く、内側になるにつれ薄くなっています。その差が乾燥時の収縮率の違いとなって竹が耐え切れなくなった時に割れとなって表れます。


竹ぐいのみ


透明の塗料でも塗っているのですか?と聞くお客様もおられるほど竹表皮は綺麗に磨かれています。竹特有の縦縞模様も美しいのですが、こうして表皮を削り身の部分を薄くすれば割れのリスクはほとんど無くなりますので加工済の竹ビラグラスや竹タンブラーが乾燥などで割れることはまずありません。


ただ、やはり自然素材で個体差があり時間の経過と共にプラスチックのように軽くなるものもあれば、製造時と比べて若干軽くなる程度のものもあり、おのずと耐久性にも違いが出てきます。


天然の竹そのままを削った製品ですので、扱いは多少面倒な部分がありますが口を近づけた時、ほのかに香る優しい竹の甘さが大好きでたまに手に取っているのです。


Installation kaguya京都岡崎、蔦屋書店にて

「Installation kaguya」花士珠寶さん


日本最古の物語「竹取り物語」で、竹取りの翁が竹林で見つけた光輝く竹とは一体何だったのか?ただの架空のお話しと思われがちですが、そんなおとぎ話が生まれた裏側には作り話だけではない真実が隠されているように思えてなりません。


孟宗竹、虎竹の里


そう確信するのは竹林に実際に光輝く竹に出会う機会があるからです。梅雨の季節、孟宗竹の若竹が竹肌に水分をいっぱいに含んで薄暗い曇り空の竹林にたっている様は、まさに光輝く竹そのもの!


ところが、実は孟宗竹は外来種であり竹取り物語が書かれた時代には日本には存在しなかった竹なのです。それなら光る竹というのは絵空事か!?いえいえ、先月の竹取物語に登場する「光輝く竹」の秘密でもお話しさせていただきましたが


孟宗竹の他にも光輝く、と言うより光って見える竹はあるのです。ご関心のかる方は、リンク先の先月の30年ブログ「竹虎四代目がゆく!」をご覧ください。


「Installation kaguya」日本唯一の虎竹


淡竹(はちく)は日本の三大有用竹のひとつであり、日本唯一の虎竹もその仲間です。白く粉をふいたようになった竹肌の下に、こんな美しい独特の虎模様が隠れているなど最初に見つけた先人はさぞ驚いた事かと思います。


東京国際フォーラム


昨年、「Installation kaguya」という竹取り物語をテーマにしたイベントに参加させて頂き東京国際フォーラムでの展示がありました。


花士珠寶さん


この企画は、これだけで終わらすのは惜しい素晴らしい取り組みでしたので今年になって代官山、梅田、京都岡崎の蔦屋書店さん各店で特別展示が行われています。


「Installation kaguya」で天から舞い降りたかぐや姫のように神々しかった花士珠寶さんと、そら植物園西畠清順さんのトークショーに続いて京都岡崎 蔦屋書店にて2月10日(土)18時より珠寳さんと今月NHK BSプレミアム「パリオートクチュール華麗なる刺繍の競演」にも登場される長艸敏明さんのトークショー「衣装と身体」が予定されています。


Installation kaguya


そして2月17日(土)13時には臨済宗大徳寺派、広尾香林院住職金嶽宗信和尚と竹虎四代目のトークショー「竹に上下の節あり」となっています。どうして自分のような田舎者が高名な和尚さんと一緒に?と思いましたが、言われて気づきました丸坊主で作務衣姿だからに違いありません(笑)。


岡崎蔦屋書店の場所すら分かりませんが、京都の街を歩けば「●●●寺は、どっちですか?」と尋ねられることが多いのです。


安心の竹酢液ポカポカお風呂の使い方と効能

竹酢液のお風呂


今年の冬は例年になく全国的に寒さが厳しくなっています。凍えるような身体で帰ってきたら楽しみは何と言うてもお風呂です!夏場はシャワーだけで過ごす事も多い方でも、この季節はゆっくり温まらずにはおられないかと思います。


お風呂には竹酢液、30年ブログ「竹虎四代目がゆく!」をご購読の皆様ならご存じのとおりですが、燻された香りが浴室内に湯気と共にひろがって昔の五右衛門風呂をご存じの方なら(少ないと思いますが)思わず懐かしい気分になりますぞね。


竹炭窯


これは一体何でしょうか?頭から湯気を出している赤い口をした一つ目の巨人にも見えてきますが、何を隠そう昔ながらの伝統の窯を竹炭専用に改良した土窯なのです。赤い口に見えているのは竹炭が真っ赤に焼き上げられているところ、そして湯気に見えているのは竹炭を焼いている時に出る煙なのですが、この煙が竹酢液の元になっています。


安心の竹酢液でポカポカお風呂の使い方と効能


窯に火を入れた直後には大量の煙が排出されますが、水分の多い竹の場合低温時に出てくる煙には有効成分があまり含まれていませんので、竹虎の竹酢液は排煙口の温度で80度~150度の温度帯のものだけを使っています。温度が高すぎてもベンゾピレンなど有害物質が含まれることがあるからです。


アトピー体質の方やスキンケアに気を使う方にもオススメですのでご家族皆様で温もっていただきたいのです。


Manzanillo港からXalapaまで、進展を始めた第11回世界竹会議

日本唯一の虎竹で製作した電気自動車「竹トラッカー」


少し嬉しい事がありました、遥か向こうに小さな灯りが見ているような気がするものの真っ暗な暗闇にいて、これからどうなるのだろう?と思っていた第11回世界竹会議(World Bamboo Congress)への道が少しづつ開けてきたような気がしてきました。


つい先日、ようやくメキシコのManzanillo(マンザニーロ)港から会議の会場がありますXalapa(ハラパ)までの輸送についての返答があって、竹トラッカーの車検証やナンバープレートなどの提出要請がありました。今まで数か月ジリジリとした思いばかりが続き、全く進展が無かったものが、ようやく動きだした感じです。


Manzanillo港からXalapaまで


予定では虎竹の里から神戸港まで陸送し、そこか船に積み込んで太平洋を横断してメキシコのManzanillo(マンザニーロ)港に着岸します。初代や二代目の頃、大阪天王寺に本社工場のあった竹虎は神戸にも竹工場を持ちヨーロッパへの輸出をしていた時代があると聞いています。神戸の港から竹製品を積み込んで海外にでるのは、その当時以来なので一体何十年ぶりでしょうか?マンザニーロ港に着きますと、そこから世界竹会議の会場Xalapa(ハラパ)までは何と1064キロ!


竹トラッカー


「なに、1000キロとな?」


まさにチャレンジラン横浜で11日間かけて走破した距離と同じなのです。いやいや、さすがにメキシコ国内を太平洋側からメキシコ湾近くまで電気自動車である竹トラッカーで横断する事は無理ですが何となく因縁を思ってしまう距離であります。