竹は衣食住の全てに関わり役だって来たという事はいつもお話しさせていただきます。しかも、活用できるのが稈(カン)はもちろんの事、竹の根から枝から葉、いやいや竹になるまでの筍も食用のみならず竹皮は抗菌性などの機能性まである優れた天然素材なのです。
しかし、それだけではありません。竹は焼いて炭や灰になっても更に驚くような性質を持ち生活に役立ってくれるので本当に凄いとしか言いようがないのです。
高知と言えば土佐備長炭が有名ではありますが、そのような炭窯でなくとも地元の山々には小規模な窯が点在していて山深い小さな集落などにも一つくらいは炭窯がありました。そのような炭窯で焼かれる竹炭は400度程度の比較的燃焼温度の低い窯で柔らかく割れやすいため形状も様々ですので竹炭(バラ)と呼んでいますが消臭や湿度の調整に向いた竹炭です。
電気伝導率が高く、叩くとキンキンと金属音が出るような高温で焼いた竹炭が注目されていますが使い方によればこの低温で焼かれた竹炭(バラ)の方が効果的な場合もあるのです。
高温の竹炭はシックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドなどの吸着に優れます。随分前の事ですが新築マンションを借りた時には入居する数週間前から最高級置き竹炭を多めに持ち込んでいました。
ところがアンモニア臭などの悪臭対策には竹炭(バラ)の方が安価で使い易くもあり、効果的な場合もあります。竹虎ではこの低温の竹炭(バラ)も炭窯から出されたものを室内でも使いやすいようにと全て手で選別して3種類に選り分けているのです。
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