どうなる?第11回世界竹会議(World Bamboo Congress)

世界竹会議、竹虎四代目(山岸義浩)


実は昨年の8月からずっと懸案事項となっていることがあります。3年に一度、世界各国で開催され竹関係者が一堂に会する世界竹会議(World Bamboo Congress)の事です。


今年の第11回大会は8月にメキシコはXalapa(ハラパ)という町で開催されますが、竹のオリンピックともいうべき会議です。竹は地球上の熱帯、温帯地域を中心に広く分布していて、その加工性の高さから人々の身近にあり愛されてきた歴史は共通です。しかし、そんな中でも竹がイネ科であるというのが最大注目点です。四季のあり美味しいお米の収穫される、この日本の風土が竹の成育には一番適していて最高の品質の竹が生まれると思っています。


そんな竹の国、日本を代表させていただくするのなら日本唯一の虎竹電気自動車「竹トラッカー」は必ず持って行って世界の皆様方にご覧頂きたいと考えているのです。ところが日本国内からメキシコの港までの輸送は何とか段取りができそうなのですがメキシコ国内の輸送が少し複雑なようで、昨年の夏から運搬が可能かどうかすら分からない手探りの状態が続いているのです。


日本唯一の虎竹自動車「竹トラッカー」


世界竹会議には様々なテーマがありますが、継続利用可能な唯一の天然資源と言われる驚異的な成長力を持つ竹の可能性を世界規模で考えていくことが基本にあるのではないでしょうか。


温暖化が言われて久しい昨今、二酸化炭素の排出量を実質ゼロにする「脱炭素」社会に向けて世界が動き始めています。北極の氷の話しなど何度か聞く機会はありますが、地球規模の変動など大きすぎて自分事として捉えられない方も多いかも知れません。自分も虎竹の不思議な虎模様が年々色づきが芳しくないという目に見える変化を感じるまではそうでした。


虎竹の里の竹文化は文献の残っているだけでも江戸時代にさかのぼり土佐藩山内家へ献上されてきた歴史があります。竹虎がこの不思議な竹と出会って100年、温暖化の影響により初めて体験している虎竹の変化を虎竹で製作した電気自動車「竹トラッカー」を疾走させて世界に伝えたいのです。




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