動画撮影をしようと思いついたのは夏前のことで、撮影開始予定は9月上旬予定でした。ところが今年の高知の天候は非常に不順で雨が続いており実際に撮影できるようになったのは10月に入ってからでした。雨や曇りの日の竹林も実はそれはそれで美しいものなのですが、やはり竹の葉ごしに差し込む日差しや明るさは太陽が出ていればこそです。
気持ちの良い秋晴れの下、始まった今回の撮影は来年に向けてもっと沢山の方に虎竹を知っていただきたいという思いからスタートしています。
ドローンでの空撮などした事もなかったのですが、虎竹の色づきに潮風が重要な要素として考えられる事や、狭い谷間にしか成育しない事をお伝えするのには虎竹の里を上空から眺めてもらうのが一番分かりやすいかも知れません。そこで初めて外部スタッフにお願いして撮影いただく事になりました。
撮影いただくのは株式会社花咲の幡多正樹さん、ユーチューバーとしても有名な方ですが、機材の扱いやドローンの操縦は素晴らしいものがあります。撮影が始まると心から楽しんでいる姿に出来あがる動画の完成度の高さを確信していました。
とは言え、やはりいくら撮影機器の性能がよくて撮影される方が上手であっても、自分達がしっかりしていないと面白いものにはなりません。どのように動画を撮るのか?どうしてこの動画が必要なのか?誰にご覧いただきたいのか?自分の中では当たり前の事ですが社員にひとつひとつ話していきます。
虎竹の里を発信する自分達が一番楽しくないとご覧になられる方々も楽しくないと思います。しかし心配ご無用ぜよ!この青い空、青い海、濃い緑の山々とサンサンとふりそそぐ陽の光には誰でも笑顔がこぼれます。
山に登ったり、海外まで歩いたりしての慣れない撮影は思いがけず長時間になりました。社員もグッタリの様子ですが、もう一頑張り。虎竹の里は日本唯一の虎竹林があり、青い土佐湾がありこんなに美しく暮らしやすい場所なのですが、このような機会を作ると毎日通う社員でも改めてその自然の豊かさに気づくことがあるようです。
さて、撮影再開。「手はこうやって広げるがぜよ!」と言いながら撮った画像がこれです。
本当に小さな事ですが、これも毎日の積み重ねです。自分たちのしている仕事に誇りや喜びを感じていないと出来ません。日本でここにしかない竹、江戸時代から続く竹文化、これを守るのを助けてくれないか?自分がいつも話している事がこんな時に表れるのではないかと思っています。
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