地球の裏側、虎竹の里に繋がる

ブラジルサンパウロ、Japan House竹虎四代目講演


思い返せば今年6月にはブラジルサンパウロに開館したばかりのJapan Houseで竹の展示がありました。日本を世界に発信するための施設で一番最初の展示テーマが「竹」という事に感激していましたが、幸運にもコチラにお招き頂いて現地の皆様を前にお話をさせてもらう機会があったのです。


ブラジルサンパウロ、Japan House


サンパウロの目抜き通りに、木材を使った独特の外装が異彩を放っているのがJapan House、手がけたのは高知県とも縁の深い建築家、隈研吾さんでした。


外務省のすすめる、このプロジェクトは今後ロサンゼルス、ロンドンと続いてオープンして行ってオリンピックに向けて日本文化発信の拠点となるそうですので、日本の竹文化もこの機会に世界に向かって大きくPRしていければと願いを込めてお話しさせてもらいました。


ブラジルサンパウロ高知県人会


さて、はじめてサンパウロにお伺いさせていただきまして交流させて頂いたのが来年設立65周年を迎えるブラジル高知県人会の皆様だったのです。日本から海外に新天地を求めて移住されたという事は何となくは知っていましたが、自分たちの暮らす高知県からもこれほど多くの方が行かれていてしかも、当地に高知県人会という組織まであり、故郷土佐の文化を受け継ぎながら今日に至っていることに大いに感動しました。


ブラジルサンパウロ高知県人会への贈り物


そこで、帰国してから地元の有志の皆様にお願いして故郷の産品を色々とお送りさせてもらっていたのです。サンパウロの税関の内容物検査や、ちょうど郵便局のストなどもあり約1カ月も配達ストップがあって心配していましたが、ようやく日本からお送りさせてもらった荷物が届いたとの連絡!今年も今月で終わりますので、年内に贈ることができて本当に安堵しています。ご協力いただいた各企業の皆様には改めて感謝の気持ちをお伝えしたいと思っています、本当にありがとうございました!


2018年は日本人ブラジル移住110年だそうです。ブラジルサンパウロでも様々な記念行事が予定されていると聞きます。地球の裏側にも小さな高知県があって、古き良き土佐文化が息づいています。実は8月のお盆休み明けに、当社のすぐ近くからブラジルに移住された古谷さんという方が里帰りさせていて偶然にもお会いする事ができたのです。


ブラジルに移住された古谷さん


ブラジルから虎竹の里へ、里帰りの古谷さん」に書かせて頂いてますが家はすぐ近くですし、数年前に退職した当社職人の同級生でもあり、祖父の事や自分の知らない虎竹の里の事もご存じでした。サンパウロの新聞に掲載されたJapan Houseでの自分の記事を読まれたそうです。全てが繋がっていると感じたこの一年、来年にも繋がっていきます。


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