神秘の竹林などと言ったら少し大袈裟のようでもありますが、日本全国にこれだけ竹が生えていて北海道、東北の一部をのぞけば何処にでも竹林は見られるのにもかかわらず、虎模様の虎竹がこの虎竹の里でしか生育しない事を思えば「神秘」という冠にも頷けるというものです。しかも、この虎竹にはこの地にしかない江戸時代から続く竹と共に暮らしてきた人々の歴史があります。
虎竹の命名の父は高知県出身で世界的植物学者であられた牧野富太郎博士であり、そのご縁もあって高知市五台山にある牧野植物園に虎竹を移植させてもらっています。ここは、元々人気の施設ではありますが最近は特にパワースボットとして若い方も行かれるようですが園入り口にある売店奥のレストランに隣接したテラスデッキから見える竹が虎竹なのです。説明書きもしっかり付いてますので間違えることはありせん、機会があれば一度ご覧いただきたいと思います。
牧野植物園の虎竹は移植してから随分時間が経っていますので竹の寿命を考えれば当時の竹は無くなっていて残念ながら今の竹達は普通の淡竹(はちく)に戻ってしまっています。
しかし、虎竹の里では今年もこうして色付きの良い嬉しくなってくるような虎竹達が伐採され山出しされてきています。伐ったばかりの竹は水分も多くズシリと肩に重たいのです、これが虎竹の里の明日を担う重さです。
虎竹の竹林には、なかなかお越しいただく機会は少ないと思いますが美しい虎竹の立ち並ぶ様子が見られる場所がありますのでお教えさせてもらいます。
それが「道の駅かわうその里すさき」なのです。虎竹の里からひとつ山を越えた所に流れるニホンカワウソのいた新荘川ほとりにある道の駅ですが、ここの2階レストランには神秘の虎竹を入れたフスマがズラリと並べられていて壮観です。
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