100年間、虎斑竹と共に生きてた竹虎だからこそ

日本唯一の虎竹伐採、山の職人


昔に比べてますと年末年始の特別感は随分と少なくなりました、しかしそれでも歳末となると何となく気忙しく感じるものなのです。年末の風物詩と言うものがあります、たとえば全国ニュースでは上野アメ横の賑わいや、しめ縄作り、門松作りの様子など定番となっていて例年の事ではありますものの、つい見てしまいます。


日本唯一の虎竹伐採


高知で歳末の風物詩といえば自然豊かで海の幸、山の幸もいっぱいですので話題に事欠きません。高知城は日本100名城に選定されているだけでなく江戸時代に建造された天守という事で全国的にもファンの多い城郭のひとつですが、年に一度の笹の葉をつかった大掃除など必ず取り上げられる光景です。


日本唯一の虎竹伐採、山の職人


しかし、土佐の歳末の風物詩で忘れてほしくないものが、やはり虎竹の伐採ぜよ。日本唯一の虎竹の伐採は年末年始にかけて忙しくなってきます、今年はいつもより少し気温も低く、寒さが厳しい日が続いており農作物には大変な事もあるようですが、虎竹の色づきにとっては比較的良い状態で今のところは順調な山出しが続いています。


日本唯一の虎竹伐採、RKC高知放送テレビ番組「こうち eye」


取材にお越しいただいたRKC高知放送さんのニュース番組「こうち eye」では、さっさく放映いただいて虎竹の里の今ならではの竹林の様子を伝えていただきました。全国的には、もう十分に寒いようにも思われているかと思いますが、山の職人の口から出た言葉は「寒さが欲しい」でした。


日本唯一の虎竹伐採、RKC高知放送テレビ番組「こうち eye」


土壌にいる特殊な細菌の作用と言われる虎竹の模様の秘密は今だ解明されていないものの、気温変化は大きな要因だと確信するようになりました。ちょうど紅葉が気温の加減で色付きに変化があるように、虎竹模様にも影響を与えているのです。


地球規模で起こっている大きな現象が、まさかこの小さな虎竹の里に何らかの関係があるとは思ってもいませんでした。しかし、ここ数年の虎竹伐採をずっと見ていますと危機感を覚えます。竹の神様の計らいのようにタイミングよくお招きいただいた世界竹会議への参加を早々に承諾させていただいたのも、100年間にわたり虎斑竹と共に生きてた竹虎だからお伝えできる大きな課題があると考えているからに他なりません。大きな意味をもつ2018年がやって来ます。


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