不思議な縁が繋がることが多いですが、今回も思えば不思議です。ちょうど一年前にお会いさせていただいたタイ国竹協会のティラポンさんご一行が虎竹の里にお越しいただく事になりました。
竹の大会にあわせて来日される事が正式に決まったある日の事、今度は日本でも高名な竹工芸家の方からタイで編まれた竹細工を頂くことになるのです。
竹細工と言いましても、その籠はありがちな普通の籠ではありませんでした。竹細工と言うより竹工芸、芸術性の高い作品と呼びたい逸品です。
タイ王室ご用達の職人さんが編まれたという緻密な編み込みは、網代編みを極めた竹工芸の巨匠でさえ日本の竹材や技では太刀打ちできないのではないかと唸るほどの驚くべきものでした。
この美しい竹工芸は有名ですので前々から知ってはいましたが、実際手にする機会は今までありません。しかし、タイ国からの訪問の皆様が来られるタイミングで、偶然にも貴重な竹籠を頂くなど一体どういう事でしょうか?
何かの大きな意思が動いているとしか思えません。凄いことが待っているような気もします。
タイの皆様をお迎えするにあたりましては11月 9日の30年ブログで「急募!英語ボランティア通訳 in 日本唯一虎竹の里」としてお願いしていましたが、県の方からイギリス人の通訳の方が来てくれちょりました。
この狭い地域だけに成育する虎模様の竹、そしてずっと続いてきた虎竹文化をどうしてもお伝えしたかったので本当に助かりました。感謝しています、ありがとうございました!
しかし、通訳の方を送迎してくださる方も英語が得意な方でしたし、更に自分の母校であります明徳高校からも英語担当で英語劇なども演出されている先生が助けに来てくれてましたので当日は贅沢にも三名もの通訳の方がおられて万全の体制となっていたのです。
まっこと有り難い事ですが、当日はちょうど前日までの雨もあがり澄んだ空気の中、心地よい朝です。虎竹の里の竹林までは大型バスが入りませんので田舎道を感じながら10分程度歩いていただく事にしました。遠くから聞こえる山鳥の鳴き声を楽しみながら、ただ歩くだけなのに気持ちが良いのなんの、これだけで幸せいっぱいになります。
コメントする