ステンレス製の水切りザルがあって台所でなかなか重宝するものだから虎竹を使って縁飾りをした商品を作れないかと職人にお願いしたのはもう30年以上も前の事になります。それほど安価なものではないですし、沢山製造することも出来なかったので細く細く続いてきた商品の一つなのです。
暑い盛りには店の休憩所でアイスクリームなどを食べながら、寒い時期には熱いお茶を飲みながら、何時間も話し込んでいた職人さんとも最近は、あまり会う機会もなくなってどうしているのかと気にしていたのです。
腰を痛めたとか、どこどこの病院に通っているとか、少し心配になるような話ばかりだった職人さん。しかし、久しぶりに出来あがってきた虎竹ステンレスザルを見たらホッと安心した。年を重ねるほどに同じ細工ばかりになり、違う製品を作る事は少なくなりがちなのですが、今回のザルは今までになかった大きな形というのも良い!これだけの仕事ができるなら、まだまだ大丈夫。
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