全国竹の大会には今まで何度も参加させていただいておりますが、二日目に恒例となっている現地視察研修会にはあまり行った記憶がありません。
会期は当然平日でもありますし往復する時間を考えれば、そうゆっくりもできない事情もあります。今回の高知大会でも遠隔地での開催ですし、いくらミロクテクノウッドさんの見学だと言ってもせいぜい25名程度の参加だと定員を設定しおりました。
ところが実際にはその倍近い皆様が二日目も高知に残って現地視察研修会にご参加いただきましたので、いかにトヨタレクサスの竹ステアリングが竹業界でも注目と関心を集めているかが分かるというものです。
自分は前の週の国立台湾工芸研究発展センター御一行様を案内させてもらった時に色々と興味深い説明は聞いていましたので、竹の大会での視察では参加いただいた会員の皆様をよく見ていましたが本当に真剣なまなざしで説明を食い入るようにしてご覧になられています。
この日はステアリングと内装に竹が使われているレクサスもご用意いただいてました。ハンドルだけでも素晴らしいのですが、ハンドルは単体で使うものではなく車内でのコンビネーションの中で拝見すると更に高級感と特別感が際立ちます。
その後に移動したのは南国市白木谷、四方竹の一大産地となっている山間です。四方竹は秋タケノコと言われますが旬の時期は一カ月程度しかない珍味で切り口が四角いからこの呼び名がついています。変質が早いので遠方への出荷ができなかったのが全国にお届けできる独自加工技術が確立されて近年各地で人気となっているのです。
竹に従事される皆様ですが、日本の竹林とは趣の異なる竹林が広がる地域に興味津々のご様子でした。
先の台風被害の四方竹の竹林も見せていただきましたが、倒れた竹を立て直し、縛り必死で復旧させようとする地域の皆様の意気込みを強く感じました。
四方竹は元々この地域にあったわけではなく中国から移植されたものが特産となった歴史があります。田畑だった場所に植えて育てられているケースもありますので竹林の中に古い石垣が残っているあたりは虎竹の里と同じでした。美味しさが評判となり広がりを見せる四方竹にも先人の血と汗が染みこんでいます。
四方竹の一口寿司、四方竹の天ぷら、四方竹のポン切り煮、四方竹のきんぴら炒めと四方竹づくしの料理に、筍寿司、筍天ぷら、乾燥筍の炒め物、姫皮の酢味噌和え、乾燥筍入り野菜サラダとまさに全国竹の大会にふさわしい竹づくしのオンパレード!
日頃から道の駅などで販売されているだけあって美味しいのなんの素晴らしいです。ぐる煮や大根なます、チャーテの甘酢づけ、さらし柿など地元自慢の料理も加わり本当に楽しい白木谷でランチタイムでした。ご用意いただいた白木谷の婦人部の皆様に心からお礼申し上げます。