緑の少ない都市部に暮らす方々からすると、もしかしたら意外に感じる方がおられるかも知れませんが日本は国土の約7割り近くを森林が占める森林大国です。特に自分たちの暮らす高知県などは更に日本一の森林県なので県土の84%が森林なのです。そんな自然豊かな日本にあって竹林の占める割合はどれくらいかと言うと実はわずか0.6%しかありません。
生まれ育った虎竹の里が竹ばかりですし、出かける地域も竹が多い場所ばかりなのでこの数字がしばらく信じられませんでした。しかし、数字は間違いありませんので虎竹の里など山を見渡せば虎竹の林だらけという光景は日本の中ではかなり珍しい地域という事ですろう。
竹は木材とと違って成長が早く、毎年どんどん生えてすぐに親竹の大きさになっていきますので人の手入れが出来なくなると途端に荒れ放題となります。しかし、よく耳にする放置竹林などの問題は、全国の竹林面積の比率から言えばそう問題にならないようにも思われませんでしょうか?
実は、ここに竹林マジックがあるのです。全体の森林面積からすれば本当にわずかな面積しかない竹林ですが、ずっと昔から人の生活に密着し様々な用途に活用されてきた竹は、いつでも伐採できるように身近に植えられてきました。ですから実際の統計的な数字から言えばごくわずかな量であっても、人の生活圏に近いため非常に大きなインパクトがあるのです。
そこで、そんな竹林を自分たちの手で美しく管理しようというグループが各地にありますが、そのひとつに日本の竹ファンクラブというNPO法人があります。横浜市に小机城というお城があった小高い山が竹林に覆われてますが、ここの竹を伐採し綺麗に管理されています。昨年の日本唯一の虎竹電気自動車竹トラッカーでの「チャレンジラン横浜」でも近くを通りがかりましたので立ち寄りたいくらい見事なものでした。
ちょうど今夜は、その竹林で夜の散策ができる「竹灯篭まつり」というイベントが開催される予定でした。生憎の雨で今夜は中止のようですが、前にお伺いした時には自分たちでも夜の竹林はあまり馴染みがなくて感動した事があります。これも、まさに「竹林マジック」。竹の違った一面であり、神秘的な竹の風情をたっぷりお楽しみ頂く事ができるのです。
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