昨日、竹虎の工場でも編まれていた玉入れ籠のような竹籠が反対に向けられてズラリと並んでいますが何かお分かりでしょうか?これは9月にJohn Hardyさんにお会いするためにバリのbambu indahを訪問させてもらった時に道端で見かけた光景なのです。
別段普通の光景なのでドライバーさんは通り過ぎようとしますか、自分にはどうしても行き過ぎる事はできません。遠回りして戻ってきてもらって停車してもらいました。
竹籠の中をよくご覧いただきますと何やら入れているのがお分かりいただけるかと思います。そうです、鶏が籠の中に入れられているのでした。
この時にバリの田舎道で見かけた鶏も日本の庭先で遊んでいた地鶏とよく似いていましたが、かっての日本でも先日竹虎で編んでいた玉入れ籠に使うような六ツ目編みの竹籠に全く同じように鶏を入れていたものです。まっこと、このような懐かしい光景に出会えてうれしく思いましたぜよ。
ところが、日本でもこのような光景がすっかり無くなってしまったか?というと実はそうでもなくて、たとえば鵜飼に使う鵜を入れる籠はやはり今でもこのような竹籠が使われています。それは、そうです。鵜飼船で鮎を捕まえるのに活躍する鵜たちを入れる籠が竹編みのもの以外では考えられるでしょうか?
鵜飼は全国各地にあって、その土地ならではの籠の形があり竹の伝統がわずかながらも続いているのです。
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