玉入れ籠を編む竹工場

竹虎工場、玉入れ籠製造


若い皆様が竹と触れ合う機会が少なくなっているのは今に始まったことではありません。しかし、自分の小さい頃には当たり前であった「竹」が消えていくことに危機感ような気持ちを覚えて2001年の春から取り組んだのがインターンシップでした。今年の夏で17回目となりましたので田舎の小さな竹屋とすれば何とか続けられて来たこと、毎年お越しいただける大学生や専門学校の学生さんに感謝するばかりです。


さて、そんな学生さんの小学校や中学校の体育祭、玉入れ競技が気になっていました。玉入れ競技と言えば、玉入れ籠!自分の小さい頃には当然であったもののひとつですが、それがどうやら竹ではなくて他の代替品に変わっていると知って寂しさを感じました。


竹虎工場、玉入れ籠製造


どうにか竹籠が少しでも復活しないかと思っているうちに、嬉しい事にちょっとづつ竹籠を使っていただける学校が増えて来て、いつでしたか数年前になりますが全国放送のテレビニュースにご紹介いただいた事もあったのです。


竹虎の工場でも体育祭のシーズンという事もあって玉入れ籠を編んでいます。虎竹の里の竹はすべてと言っても良いくらい虎竹ばかりですが虎竹だから全ての竹が虎模様になっているという事ではありません。


竹虎工場、玉入れ籠製造


材料は色つきの良くない虎竹もあって、これは虎竹製品としては使うことのできない竹も沢山あるのです。そういう付加価値のつけらない竹の利用がこれからの自分たちの課題でもあり、虎竹生産を続けていくひとつの鍵でもあります。


玉入れ籠は学校の運動会の時にだけ使われるものではありませんでした。農家さんなどなら、庭先に2~3個いつもあって様々な用途に使われてきた籠でもあります。そう言えばそんな懐かしい光景を先日バリ島で見たのを思い出しましたので明日お話しします。


コメントする