世界竹の日「World Bamboo Day」

竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI)、World Bamboo Day、Green school


竹の日というのがありますが、いつかご存じですろうか?もしかしたら、あまり知られていないのかも知れませんが全日本竹産業連合会が 1986年(昭和61年)に制定した7月7日なのです。笹の葉が欠かせない七夕の日でもあり又、竹取物語に登場する竹から生まれたかぐや姫の生誕日とも言われていますので竹の日としては、うってつけではないかと思います。


ところが、これは日本国内のお話しであって、世界中に竹を愛する人々がいて竹を想う気持ちには国境がありません。そこで、世界竹の日というのも決められて、それが何と本日9月18日ながです。 8年前の2009年9月18日にタイはバンコクにて開催された第8回世界竹会議(World Bamboo Congress)において宣言されています。


竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI)、World Bamboo Day、green village


竹は成長力の早さから継続利用可能な唯一の天然資源です。いつもお話しする事ですが、竹虎は「1985年から21世紀は竹の時代」と言い続けてきました。竹の美しさ、機能性、成長力に魅了され、未来を感じている人々は世界中にいるのです。先ほどの世界竹会議を三年に一度世界各地で開催する世界竹機構(World Bamboo Organization)という組織があります。


Michel Abadie、竹虎四代目


今年の3月、会長のMichel Abadieさんにパリで再会させて頂いた時には時間があって少しゆっくりお話しさせてもらう事ができました。その時、ご自身と竹との思い出を語る表情が今でも忘れられません。まるでAbadieさんの話される竹の光景が見えるようで、そしてそれが自分の思いとも重なっていて驚いたのです。


John A Hardy、竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI)


John A Hardyさんは天才です。バリ島にあるGreen school, green village, bambu indahと言った学校やホテル、レストランなどは全て竹で建造され、竹のテーブル、竹の椅子、竹の家具など室内外すべてが竹で作られています。


圧巻なのは、巨大でユニークな竹の建造物なのはもちろんですが更に、そこで使われる小物やちょっとした竹のあしらい全てひとつひとつがビジュアル的にも機能的にも竹の特性を活かしきっている所ぜよ。細部に魂が宿るといいますが、ここまで竹にこだわりきれるのには余程の竹への愛がなければできません。


竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI)、World Bamboo Day、bambu indah


竹の素晴らしい特性のひとつに地下茎が縦横自由にはしつてそれぞれの竹と繋がり助け合っている所があります。「地震の時は竹やぶに逃げろ」と小さい頃から教わってきましたが、強靭な竹根どうしが手を繋ぐことで天然の鉄筋コンクリートと言われる強固な土壌となります。


竹に見習うとするならば、世界竹の日は竹に想いをはせる日であると同時に世界の竹人との繋がりを深める日でもあるのではないでしょうか。そして、竹のようにしなやかに真っすぐに伸びていけば良いと思うのです。


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