昨年の8月に竹の電気自動車竹トラッカーにて、高知から横浜まで11日間かけて1000キロを走破した「チャレンジラン横浜」を覚えていらっしゃる方もおられるかと思います。あれから1年あまり経ちますので時の流れは早いものですが、実はあの時に偶然が重なり、たまたまお会いさせて頂いていた小谷匠さんという料理人の方がおられたのです。
あれは夏真っ盛りの京都、8月5日の事でした。京都から滋賀に抜ける国道は山道となっていて急な上り坂や曲がり道、交通量は多い割に狭く、その上トンネルもあってチャレンジランの中でも指折りの難所と考えちょったのです。
そこで、助け舟を出してくださったのが京都イージーの岸本塾長と、京都中心地に紅茶店を4店舗も展開されている京都セレクトショップ中野さんでした。それぞれが自家用車を出してくれて竹トラッカーを挟む形で走ってくれます。
自分の電気自動車は馬力がなくて特に坂道ではスピードも出すことができず後続車から追い立てられると結構危ないのですが、こうして普通の乗用車に伴走していただくと本当に嘘のように快適に走ることができるのです。
これは、竹トラッカーで走らないと分からないかも知れませんが、ドアもない、50CCバイクに雨除けのフードを付けたような車体単独で走行する事がいかに心細い事であるのか?このような安全な状態になって初めてつくづく実感したのです。
さて、小谷匠さんと出会ったのは、この難所越えのために京都リサーチパークという建物近くの小さな路地でした。待ち合わせのため、ほんの10分程度だけ停車していた所に普段はこの細い道は通ることのない小谷さんが、たまたま通りがかります。
リサーチパーク近くには京都の市場があって夜の仕込み用に食材を購入した帰りだったと言われます。そこで自分の姿に目をとめてくださり、近寄ってきて声をかけて頂いたのです。実は、小谷さんは高知県のご出身であり又竹虎のお客様でもあったのです。
「祇園の店です、無事チャレンジをやり遂げてから来てください。」
小谷さんの嬉しい言葉を岸本塾長、中野さん、自分もずっと覚えていて早く行きたいと思いつつも、なかなかチャンスがなくて一年経ってようやくお伺いする事ができたがぜよ。
高知から来て祇園に店を出すとは凄い方だなあとドキドキしながら店を探してましたが、行ってビックリ!何と二階建ての大きなお店です。この夜は、祇園割烹「匠庵」さんの美味しい料理に舌鼓を打ちながら、まっこと不思議なご縁に思いをはせたのでした。
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