これは何かお分かりになるでしょうか?年配の皆様ならすぐにお答えになられるかも知れませんが最近では珍しい、竹のぶんぶんゴマの材料です。ぶんぶんゴマ自体は竹でなくとも木材でも厚紙などでも手軽に作る事ができますので、作られた事がある方がいらっしゃれば、ぶんぶんゴマと聞いて「なるほど!」と思われたかも知れません。
竹は昔から身近に植えられていて成長が早いスーパー素材でした。中が空洞になっていて太さも様々、誰でも簡単に伐採できて利用できます。丸竹のままや、厚みのある素材なら真っ直ぐで硬い材料として使えますし、細く割れば弾力に富んでいるので、ある種の動力原としても使えます。
なので古来、竹とんぼ、風ぐるま、水鉄砲、振り回し鳴子、竹馬、竹ぽっくり、竹けん玉...、名前を上げていたら数えきれないくらいの様々な玩具としても多用されてきたのです。正式な名前が分かりませんが竹ヒゴをUの字に曲げて両端に紐を通し、その中央に体操人形を挟んだ玩具などは竹の弾性でクルクル面白いように回ります。
先月の夏休みに参加させてもらった、とさっ子タウンでの竹教室で子供達に作ってもらったのは風ぐるまでした。何という事もない玩具のようではありますが、持ち手の芯部分のしっかり直立した竹と羽根部分には竹の柔らかさならではの細工を活かした造りです。
ガリガリとんぼという玩具もあります。これはギザギザに切り込みを入れた竹を滑りのよい竹で擦ってその震動が先端の羽根に伝わり勢いよく回転するという玩具です。虎竹ヘリコプターと言うてますが、切り込みを擦って羽根が回りだすと不思議な感じ子供達だけでなく大人の方でも面白いと思ってもらえるのではないですろうか。
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