悠久の昔、虎竹の里の遍路道ほ行く方々は青々としげる虎竹をどうご覧になられたのでしょうか。急峻な斜面がずっと続く中、時には腰をおろして竹林を吹き抜ける風に汗をぬぐう事もあったやに知れません。このような未舗装の山道を歩くのは体力だけでなく、気力も必要です。
自分がこの夏からお遍路をしてみようと高知県下の霊場を納経帳を持って回ってみました。もちろん車で向かいます、細い山道には慣れているつもりではいましたが、それでも何と曲がりくねった急な道だろう?と何度と思ったことか。
しかし、その道を皆様歩かれていますし、もっと驚く事には現在の道路は自動車か走るようになってから新しく作られた道がほとんどで実は本当の遍路道というのは獣道のような細く険しい一本道でした。虎竹の山出しがされる道よりも細くその多くは人が一人通るのがやっとの幅しかありません。
分かりやすく言うと右の幅の広い道路が未舗装ながら自動車用に新しく作られた道路。左側に上にのぼるようについている道が昔ながらの遍路道と同じくらいの道ですのでその違いは歴然です。
「同行二人」という言葉を中学の時に習っていましたが、この年齢になってようやく何となく分かりかけてきたように感じています。知らない土地の山深い細道をどんな思いで歩かれたのかは自分などにも知るよしもありませんが、その昔からこの地の虎竹達は、ずっと道行くお遍路さんを数知れないほど見守り続けてきたのです。
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