古いスズ竹角手提げ籠

 
スズ竹角手提げ籠


スズ竹は粘りがあり強く加工性も高い竹なので素朴な竹の素材感そのままに美しい籠は色々と編まれてきています。今ではあまり作られていない古い籠の中に角型の手提げ籠がありました。美しい形から、かなりの熟練職人が編んだものではないかと思っていましたが、少し浅めの作りで普通の市場籠のように野菜や食品の買い出しに使うと言うよりは、室内での小物の整理や道具入れなどにピッタリの籠だと思っていたのです。


スズ竹角手提げ籠金具


良い感じのツヤの出はじめている竹製持ち手も格好が良いのですが、昔の竹籠には味のある金具が使われていたりします。三箇所しっかりと丈夫に留められていると同時にポイントとなっていて締まって見えます。


この時のスズ竹籠が頭のどこか片隅にずっと残っていて、白竹ピクニックバスケットの上蓋をのけた形でホテルのアメニティボックスに使いたいと話を頂いた時には瞬時に面白いと感じました。竹だから和風という事ではなく、色んな雰囲気の室内に合わせられるので竹は本当に凄いものです。


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