黒革の持ち手

手付き竹籠


手提げのついたシンプルなゴザ目編みの籠は、何処にでもあるように思えますが手付き田舎籠と名付けたこの籠の丈夫さと言うたら他の追随をちょっと許さないのです。見た目の綺麗さもそうですが元々農家で実用として使われてきた竹細工は強さが一番ぜよ。


昔ながらの竹籠が強く使いやすく進化を続けてきたのは使い手からの声がそのまま作り手に届くいて来たからなのです。自分で編んだ籠を自分の目の届く範囲の人々に使ってもらうというスタイルが農村では普通の時代がありました、まさに職人にとったら毎日が真剣勝負であり妥協無し、こうして腕に磨きがかかってきたのです。


手付き籠


そのような伝統の職人気質を受け継ぐモノ作りは、やはり迫力があって大好きです。仕事場だけでなく、生き様に引き込まれる思いをすることもあるがぜよ。さて、ちっくと機会があって私物で使っている竹籠の持ち手に黒革を巻いてみたのです。


青物細工は時と共に白く落ちついてきて風合いが良くなりますが、黒革がワンポンイト入ると又雰囲気が出てなかなかの感じぞね。白紐のステッチも洒落ていますし、これは今用意している淡竹(はちく)の楕円手提げ籠にでも試作をしてみたいと思い数個製作してみました。近日ウェブサイトでご覧いただけるようにしたいと考えていますのでお楽しみにしとうせよ!


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