祝儀籠の隣に写るもう一方の竹籠は飯籠です。昔は保温ジャーなどありませんので残ったご飯を長持ちさせるためにこのような竹籠に入れて風通しの良い軒先に吊してありました。そのため手付きの籠がほとんどなのですが、高い場所に掛けられるように本体の竹編みにしては長めの持ち手が付いています。
飯籠にはハエなどを防ぐために蓋付きのタイプが多いのです、蓋付きでないものは上に布など被せて使っていました。この籠も全国的に編まれていたものですが、蓋は菊編みのものが一般的ではなかったでしょうか。網代編みのものは自分の知る限り高知の他は九州の一部で見たことがあるだけです。
飯籠は嬉しいことに現在も健在です!古いポスターにあるそのままの形で編み続けらてれいます。持ち手の役割が本来の吊り下げるから、持ち運ぶに変わっていますので若干持ち手が小さくなっているくらいです。
何のことはないような飯籠ですが、やはり伝統を重みを感じさせてくれる籠なのです。
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