竹虎百年、竹の花、竹の道

高知新聞、竹の花


地元高知新聞に市内の民家の淡竹(はちく)に花が咲いたとの記事が掲載されちょりましたぜよ。竹の花なのか?何なのか?画像を確認いただいたのは自分も何度かご一緒させてもらった事のある富士竹類植物園の元研究主任であられた柏木治次先生と言うことなので間違いはないですろう。


竹の開花周期は非常に長くて孟宗竹で60年、真竹が120年というのが確認はされています。淡竹については恐らく120年だろうとは言われているものの確実な資料が残っているわけではありません。ただ、明治期の文献などから推測される開花時期に近づいており、高知に限らずここ数年は全国各地で開花報告が聞かれますのでいよいよその花の真実が明かされるのかも知れません。


竹の花


はじめての方は意外に思われるかも知れませんが竹はイネ科なので花は稲穂そっくりながぜよ。ところが開花がはじまると竹林全体が枯れてしまい、元と同じような竹林に復活するのには10年の歳月が必要と言われます。初代竹虎が虎模様の浮き上がる不思議な竹と出会ったのが100年前、淡竹の仲間である虎竹は今までの社歴の中で開花など経験した事がありませんでした。


もし本当に開花時期だとしたら竹虎始まって以来の大きな試練となりますろう。しかし、これは幸せな事です。自分達は曾祖父の時に開花して元の元気な竹林に戻ったばかりの虎竹達に出会い、ずっとこの竹を守り続けてきた。


四代目にして虎竹の花の時代を迎えられることには意味があり、新しい竹林に生まれ変わるように竹虎も生まれ変わらねばならないという竹の声だと感じています。さて、日本唯一の竹達はどんな花を咲かせてくれるのか、くれないのか。どちらにしても自分達の目の前には竹の道が続いているだけなのです。


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