続・40数年ご愛用の竹籠バックの持ち手

竹籠バックの持ち手


考えたら凄いことです。47年前に開店した当時の竹虎でお求めいただいた白竹買い物籠をずっと愛用頂いてきて、とうとう持ち手が傷んだからと修理に持ってきていただいたのです。


竹はこうやって使って傷んで修理して長く長く人のそばで役立ち続けてくれる相棒ながです。その間に、こうして風格さえ感じさせてくれる様な、えも言われない美しい姿に成長してくれます。これだけの竹籠になると一度手にすると、なかなか手から離れようとはしません。一端離れても、しばらくしたら知らない間に又手にしている、そんな兎に角魅力的な竹なのです。


竹籠修理


職人もこんな竹籠の修理だったら大喜びですぞね。さすがに、この竹籠を編んだ職人はすでにいませんが、手にしてニヤニヤ...内心嬉しくて仕方なかったと思います。手直しのご要望は持ち手だけだったようですが、底を見たら竹ヒゴが一本新しくやり直されていました。


「これで少しくらいの重たいモノでも大丈夫。又何十年も使うてください」


無口な竹職人は、こうしてお客様に話しかけているのです。


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