本当に長く愛用された竹籠バックの持ち手は、場合によっては傷んできて修理せねばならない事もありますぞね。巻き付けてあった竹ヒゴを解くと...おっとコレは凄い虎模様のようになっています。百年、二百年と天井裏で炙られていた煤竹に巻き付きついた藁縄を取り除くと同じように縄目の跡が白っぽく残っていますが、この持ち手もまったく同じ。
この買い物籠の持ち主の方は竹で修理せずにカズラを巻いて補強して使っています。それぞれ好みで良いかと思いますが、やっぱり元の持ち手のように竹で巻き直して使ってもエイですにゃあ。
どんな風にと言われますと、ちょうど先日、40数年使われているという白竹の買い物籠の持ち手の修理をさせて頂きましたのでご覧ください。長い時間をかけて真っ白だった竹は渋い感じの飴色になって、大事に愛されながら使ってもらっている事が伝わり本当に嬉しくなります。竹虎が小売りのお店をはじめて47年になりますが、まっこと長くやっていると昔からのお客様もいて感激する事も多いのです。
けんど、この白竹買い物籠は素晴らしい。惚れ惚れするように風合い、持ち手を真新しい白竹でやり直したら又これから50年はゆっくりご愛用いただけそうです。
コメントする