ニューヨークのメトロポリタン美術館で日本竹工芸展が来年2月4日まで開催されます。「歴史的な」という言葉が飛び出すのも、そのはず実は竹工芸展は初めての開催、日本の竹の技は、まだまだ世界には知られていないのかも知れません。
これからの長い会期中には大勢の世界からの皆様に日本の竹工芸を鑑賞いただける事になりますがその特別会場への入り口にもの独特の雰囲気とオーラで入場されたお客様をグイグイと引き込んでしまいそうな虎竹インスタレーションがあります。
広いメトロポリタン美術館ですが、遠くから見ただけで「あれはっ!?」と思わず足を向けさせる力があります。高さ3メートル、幅4メートルの大迫力の作品を製作されたのは四代田辺竹雲斎さん。「The Gate」と言う名前を付けられていますが、まさにその名の通り日本の竹への素晴らしい入口となっています。来られた皆様は、竹に導かれて奥へ奥へと進み日本の竹を堪能してもらえる事だと思います。
このような世界的な美術館の大事な意味あいのあるインスタレーションに日本唯一の虎竹を使うて頂けてまっこと光栄です。かっては土佐藩からすら出される事がなかった虎竹を、地域の特産に育て広めたいと志を立てた百年前の初代宇三郎が見たらどう言うろうか?
もう見て喜びよりますぞね。
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