南米では竹が多用されていて大きな建造物や橋などにも竹材がそのまま使われているのを画像で見た事があります。建築法などの違いもあるし、竹材そのものの性質の違いなどありますが日本ではそのような使われ方は皆無なので、もし大きな建造物への竹活用が見られるのならこんな嬉しい事はありません。
そして、そんな竹材にコンクリート注入されているという技法についても日本でも空洞部分にスポンジ素材を入れて割れ防止加工にした竹材もありましたので南米の代表的な竹と言われるグアドゥア・アングスティフォリア(Guadua Angustifolia)では十分な強度を保ちながら建材利用が可能なのかも知れません。
昔の民家の壁は土壁でしたので骨組みに竹が使われていたのはご存じですろうか?虎竹の里に育つ竹も全てに美しい虎模様が出るワケではなくて、いわゆる「シロ」と呼ぶ虎模様の付かない竹もあります。そんな竹は選別されて、この壁竹用に割って大型トラックで出荷していました。
土壁に竹が使われるのでコンクリートにも使えるだろうという発想はごく自然だったかも知れません。鉄の代わりに竹を使ってコンクリートを施行していく竹筋コンクリートは第一次大戦から第二次大戦終戦まで世界的な鉄不足があり日本でも見られたそうながです。
昭和17年(1942年)に架けられた岡山市郊外のコンクリート橋である大原橋は竹が使われている橋だと何かで読んだことがあります。解体してみないと真偽のほどは分からないそうですけんど実際ずっと使われ続けているところを見ますと、もし竹筋だとしたらその耐久性の高さに認識を新たにされる方も多いかも知れませんぜよ。
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