木立の中に生える竹は少しでも早く太陽の光を浴びたいと思って節間の長い立派な竹に成長します。「若い頃の苦労は買ってでもせよ」と言われますが、竹も人も伸び盛りの逆境は大きくプラスに作用するようです。だから自分の使う素材を自分で伐りに山に入る職人さんは、そのような場所の竹を選ばれる方が多いのです。
青竹踏みには節間は短い方が良いので反対に元々日当たりがよい山頂付近の竹が使われます。普通の孟宗竹でしたら、1本の竹から4本くらいの素材しか取ることができません、半割にして使うので合計で8個の青竹踏みを製造できる計算です。
ところが日当たりが良いために、あまり伸びる必要のない竹を伐採すると1本から6本の素材を切り出す事がでますので合計12個もの青竹踏みが製造する事ができるのです。何と製造効率は150%になります、竹素材そのもので勝負するというか、まさに竹材をお届けするような青竹踏みですので、素材選びがいかに大事かと言う事です。
こうして厳選した竹材を熱湯で油抜きする、湯抜きという工程をへて製品になっていきますがよい竹材を選んだとしても、必ず竹の元やウラ(先端部分)で端材というものが出来てしまいます。自然素材を扱っている以上は仕方ない事ではありますが、出来るだけ皆様にお求めやすい安価な価格で提供続けるためには、この部分の有効活用をしっかり考えていく必要があります。
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