蓬莱竹のしなやか性質を活かして小籠を編んでもらいましたぞね。普通、磯遊びや山菜や野菜籠として使われる磯籠と比べると形は同じですが、大きさはこんなにも違うのです。本当の卓上で、ちょっとしたモノ入れとして使ってもらいたいサイズです。
自宅の玄関やリビングの定位置にいつも置いておいて、帰宅時に車の鍵やお部屋の鍵などでもサッと放り込んだりしていたら遊びに来た友人も目を見張るのではないですろうか。
さて、そんな蓬莱竹小物籠に更にサイズを小さくしたミニ小物籠を作ってみたくて職人に話たら快諾いただいて編み上がったのがこの籠なのです。竹細工にも適正なサイズ感というものがあって、籠を小さくするような手仕事をお願いできるのは熟練の職人さんの証ぜよ。
昔ながらの職人気質の方ですので製作時の集中力は半端ではありません。小気味よいほどの手さばきで驚くような短時間で編み上げるミニ小物籠なのですが、この深い飴色になった経年変色の風合いは、短時間でというワケにはいきません。長い、長い時間をかけて少しづつ渋みを増していくしかないのです。
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