テレビ番組でサザエさんをご覧になられていたら買い物に行くお母様方が手提げ籠を持たれている事に気づくかと思います。今では手提げ籠をもって買い物に出るなど見かける事もなくなりましたが、自分の小さい頃までは虎竹の里のような田舎でも近くの小さな万屋に出かける母親は必ず手提げ籠を持って買い物に行ってました。
手提げ籠を持ち歩くことがなくなったのは昭和30年頃から日本全国に広がっていったスーパーマーケットの台頭で買い物のスタイルが変わってきてからでしょうか。それまでは、野菜は八百屋さん、肉は肉屋さんという個々のお店での買い物が主流でしたので籠を持ち歩く必要がありました。地域によっては近くの魚屋さんに買い物に行くための竹籠があったり、豆腐を入れて持ち帰るための豆腐籠があったりしたのです。
お買い物の手提げ籠に多用されていた竹籠の事など今の若い女性の方々は知りませんし馴染みもありません。ところが、竹虎では竹の手提げを愛用している社員が多いのです。もちろん最初から竹の事を知っていたり、竹が好きだったわけではありません。毎日竹に囲まれ、竹に触れるうちに自然といつの間にか使う鞄が竹に変わっているようです。
日本人と竹とは長い長い付き合いがあり、いくら時代が変わっても竹のDNAは生き続けている事を感じますが使うかぎり実用的でないといけせん。
たとえば白竹八ツ目手提げかご、母が30年近く愛用しているものは飴色に変わっていますが編み上がったばかりは晒し竹特有の白さが際立っています。スリムな形に見えますので実際に買い物にいって一体どれくれらいの容量があるのか試してみますと、キャベツや白菜、ほうれん草、ニンジン、リンゴ、バナナ、卵、牛乳、ケチャップ、醤油と、こんなにも沢山のお買い物ができるので少し驚かれるかも知れません。
実際竹籠にこれだけ入れると結構な重さにもなりますので、この手提げ籠などは小さいサイズもありますが大は小を兼ねますし、竹籠自体の重さは約80グラムと気にならないくらいですので、自分がオススメするのはいつも大きめですぞね。
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