孟宗竹より1ヶ月半くらい遅れて生えてくるのは虎竹の筍たちぜよ。この季節に昔と違って心配事が増えたのはこの筍たちがイノシシや鹿に食べられてしまう事なのです。太い孟宗竹の筍でも生えかけのものを丸かじりしていくイノシシには驚きますが、虎竹は淡竹(はちく)の仲間で孟宗竹のように太い竹ではありません。
イノシシがやってきたら、ひとたまりもない大きさぞね。いやいや小さいからこそイノシシは見逃してくれるのか?そんな事を思いながら虎竹の里のニューフェース達を少しやきもきもして見ております。
先日も、この30年ブログではお話しさせていただきましたが実は今月5月はANAの機内放映の番組で高知特集があります。国内線の下りと国際線全線でご覧いただく事ができ、その中で竹虎を紹介いただいております。虎竹電気自動車竹トラッカーも颯爽と走る姿が写しだされていますがこの車体は全て日本唯一の虎竹で編み込まれているのです。
機内番組で大きく取り上げていただく虎竹を画面で拝見させてもらうと何やら誇らしげに胸を張っているかのようです。この里でしか成育しない不思議な虎模様の竹、しかし、その全てに美しい模様が出るワケではなくまた、その模様が出るのはこのニューフェースたちが成長して3年経った後のことです。
いわば全てが期待の新人という事ですから、虎竹の里では淡竹なので美味ということは知っていても誰も虎竹の筍を食べようとはしません。おそらく、父も祖父も曾じいさんも食したことは無いのではないろうか。虎斑竹は山岸家が100年前に出会った時から、そんな特別な竹なのです。
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