それにしても驚異的な筍のパワーには何度みても圧倒されるのです。このように手入れされた美しい孟宗竹の竹林は多少人の手が入り管理されてはいますが、それでも人は竹手助けをちょっとするだけで植えるワケでもなく、種をまくワケでもなく、それなのにこんなに大きく立派な筍がニョキニョキと生えてくるのです。
しかも、その成長スピードと言うたら1日に120センチも伸びた記録があるほどで、数日竹林を見なかったら、まっこと(本当に)景色が変わるほどです。竹にも個体差があって同じ竹種類でも太いもの、細目のものがありますが太い竹は筍の時から太く、見る見るうちに親竹と同じ高さまでなった後は大きさは変わりません。だから、太い竹だから生まれてから何年も経った竹という事もでもないし、細いから今年生えたばかりの竹でもないのです。
考えれば考えるほどにミラクルぜよ。かってイギリスBBC放送が虎竹の里にやってきて、虎竹模様をみてミラクルと連発されていましたが日本唯一の虎竹に限らず、元々竹はミラクルながぞね。
そんな筍は、旬の味として皆様の食卓に上がることもあるではないかと思います。大きく、美味な孟宗竹が初めて中国から渡って来たのは京都とも鹿児島とも言われていますが、いずれにせよ1700年代の事で300年足らずの間に日本国中に広がり愛されてきた竹なのです。
職人さんからいただいた筍を筍ご飯に炊きました。ほかほかの筍ご飯を盛る器は20数年来愛用している竹根のお茶碗。こうしてみると、竹は食品にもなり、器にもなり、色々な形に姿を変えて日本人の暮らしに溶け込み役立ってきました。筍もミラクルですが、竹に成長しても、やはりミラクルぞね。
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