一目見ただけで、ただならぬ雰囲気の醸し出している竹籠がひとつ。これは飯籠として編まれたもので、この飴色に輝く色つやは別に誰かが染めたワケでも、塗ったワケでもありません。時間の経過と共に自然とこのような美しい彩りを放つようになってくるのです。
言うなれば「時間職人」の匠の技ぜよ。側に置いておくだけで心が落ちついてくるようで、こうなってくると、この竹籠は手放せませんにゃあ。
底のあしらいの美しさ、縁巻きの丁寧さ、まっことかなりの腕前の職人さんのものと言うことが伝わります。竹の硬さ、竹の柔らかさ、竹とは、つくづく凄い素材です。
見た目の華麗さに心を奪われていましたが、この竹籠の本領はこれからなので本当に参ってしまいます。竹のツマミをもって上蓋を閉じる...「ザッ。」乾いた心地よい音。色合いが変わるほどの時間が経ったとしても、まるで計算されつくした精密機械のようにピタリと締まって微動だにしません。
この動画で自分の感動が伝わったらエイのですが。
コメントする