ちょいワルおやじに履かせたい、あの黒革雪駄が帰って来た

ちょいワルおやじの黒革雪駄


あの雪駄が帰ってきちょります。あの雪駄と言ってもご存じない方も多いかも知れません。それも、そのはず製造がなかなか追いつかず、出来あがったと思ったらすぐに売れ切れていましたので多くの方にご紹介できる機会がなかった黒革雪駄なのです。元々製造数が少なかったものが、底材として使われていた自動車の古タイヤをスリッパ用として加工する業者さんの廃業でついに製造できなくなってしまっていました。


ちょいワルおやじの黒革雪駄


しかし、自分が自宅にも会社にも数足づつ置いて履き込むほど好きな雪駄です、前々からの根強いファンの方のご要望もありました、なのでずっと復刻できないかと方々を当たっていたのです。自動車のタイヤは昔と違ってタイヤの中に金属が使われるラジアルタイヤが主流となっています。このため以前と同じ古タイヤでの製造は見込めそうにありませんでした、正直諦めかけていた所にひょんな事がゴム底を製造してもらえる職人さんとの出会いがあってこうして復刻する事ができたがぜよ。


伝統の技術というのは、それぞれ細い一本の糸で繋がっています。どこかでその糸が切れてしまうと、元どおりに繋がることは本当に難しいものだ。この黒革雪駄からも、その事をつくづく感じているのです。


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