パリの展示会Premiere Classeへ、虎竹バック「TAKETORA」

虎竹バック「TAKETORA」


これが60年前のデザインとはとても思えないモダンでシンプルな竹バックニューヨーカー。昨日のブログでネーミングの由来が数奇な運命とお話ししましたが今回のパリPremiere Classe(プリミエールクラス)の展示会では「ニューヨーカー」の名前を封印する事にしました。せっかくメイドインジャパンで日本の虎竹を見てもらいたいと思っていく展示会で短時間で自分達の思いを伝えようとすると名前ひとつで随分とイメージが違うという今回の通訳の方のアドバイスです。


そこで新しいネーミングを考える事になったのですが「TAKETORA」しか思い浮かびません。日本唯一の虎竹をフランスやヨーロッパ、もしかしたらアメリカやアジアの方々も来られるかも知れない世界的な展示会で名前を呼ぶとしたらこれしかないのです。


虎竹バック「TAKETORA」


当初荷物は昨年のニューヨークの展示会ように運送会社にお願いしようと考えていました。ところが、今回見積もりをとったらビックリするほど高額で、しかも日時や時間指定が確実でないかも知れないと言います。当日に虎竹バックがないと話になりませんのでフランスまでスーツケースで運ぶ事にしました。


虎竹バックのように、かさばるものはさぞ大変かと思われそうですが、元となった竹バックは当初より、日本から欧米への輸出を念頭に考案されていた竹製品でした。開発者の小菅小竹堂さんは竹工芸作家として活躍されていましたが、このようなにコンパクトに運べる機能性を持たせながら、いざ女性が持って使うとなったら瞬時に竹バックに変身するという超一流のデザイナーでもあられたのです。


それにしても、スーツケースに入った姿も美しい、まっこと(本当に)しばし見とれてしまうのです。


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