この忍者屋敷は凄い、まず先制パンチのような真っ黒竹炭手裏剣で始まります。「手裏剣グリッシーニ」とは、まあクラッカーのような物の事らしいですが、竹炭を練り込んだ生地で焼いた真っ黒い手裏剣にはハート鷲づかみにされるインパクトです。
今回は竹炭を使っている料理を堪能したいと思っていましたので、お願いしたのは「黒の軍団」。心は既に奪われそうになっていますが、それでも次々と黒い刺客達が襲ってくる感じぜよ(笑)。忍びの衆(シュー)と名付けられた料理は、竹炭入りシュー生地の中に、色合い鮮やかなサーモン、アボガド、パプリカムース入り。
さて、その次は大山地鳥の唐揚げ漆黒吹雪 煙遁の術なる料理です。地鶏の唐揚げにかけられているパン粉で作られた竹炭吹雪。まさに大山地鳥が煙遁の術で見え隠れしているのです。
本日の懐石椀は、真っ黒な器入り。
蓋を開けると真っ黒なすり身饅頭が表れ、二つに割ると中からカニミソ入りのカニの身が出てくるのという趣向、黒と白とのコントラストが凄いのです。
どこまでも黒と竹炭にこだわっている料理が続いていますが、どうやらこの忍法黒柔術、柔らか角煮黒酢豚には竹炭は入っていないようです。確か、イカスミか何か別のものだったように記憶していますが、それでもさすがに「黒の軍団」色は真っ黒です。
次の暗黒擬態 闇カレー、中には牛テール入りご飯が詰まった真っ黒な特大おにぎりには竹炭が使われちょります。
黒いおにぎりに黒いカレーをかけて黒づくめ、こんなのは本当に初めてなのです。
さてさて、最後のデザートまで黒にこだわり抜きます。闇-鬼弁慶と名付けられたメープルムースと黒豆の蜜煮、ここにも竹炭は入っていませんが見事な黒っぷり(?)
入店した受付の時から、アッと驚くサプライズがあり、あの手この手でずっと楽しませてくれるNINJA AKASAKAさん。ちょっとした異次元空間に迷い込んだような気分にもなって、とびきり楽しいひとときを過ごせます。忍者は海外の方に人気が高いので、お客様も欧米の方が多いようですが、日本の皆さんにも食事と一緒に非日常を味わいたい方に是非オススメ。
そう言えば、随分と前に京都忍者というお店を教えてもらった事がありました。こちらのお店でも竹炭パウダー入りのメニューが人気でしたが、かって戦国時代に活躍した忍者は毒を盛られた時の解毒用に常に炭を携帯していました。そのような逸話から忍者をテーマにしたレストランでは竹炭を使った料理が沢山考案されちゅうのです。
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