竹で編まれた弁当箱は通気性があり蒸れずに美味しく頂けることから毎日のお弁当や、ちょっとした行楽などにも使われています。昨日は、国産の竹皮が新聞に少しだけですが取り上げて頂いたお話しをさせてもらいました。昔から食品の包材として使われてきた竹皮の事を少しでも知ってもらえたかと思いますが竹皮弁当というのも今にしてみたらシンプルであり機能的で格好良ささえ感じるのではないかと思っています。
こちらの二段重箱は、そのような通気性や軽さ、昔から日本の暮らしにあったというものではありません。竹集成材という竹編みの弁当や竹皮などと比べると比較的新しい素材で、細く割った竹を束ねて木材のように大きな角材にしています。こうする事によって加工の幅がグンと広がって様々な製品への利用が可能となっているのです。
一番身近で多用されているのはフローリング材や室内の壁、天井材としての利用ではないかと思います。竹は自然素材そのままだと中が空洞となっていて加工の難しいものがありますが一枚の板として使えますので家具をはじめ、このような小さな箱形の製品にも次々に利用されてきているのです。
この竹集成材の二段重箱には十文字の仕切板があって、どんな風に食材を盛りつけようか楽しみになってきそうな作りですが、さらに井形の仕切板が新しく仲間入りしましたので春のお花見などだけにとどまらず、お節料理などの重箱としてもお使いいただける豪華な装いとなりました。
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