3/2(木)~3/5(日)までパリのPremiere Classeという展示会に出展させていただく虎竹バックニューヨーカーが、ようやく完成しました。昨年2月のニューヨークCOTERIE展でご覧いただいた皆様方から色々なアイデアを頂戴し、昨年ずっと時間をかけて改善点を手探りしてきました。
元々、60年前にデザインされた構造の面白さを自分達の虎竹で復刻したくて取り組んだプロジェクトですのでバック自体の形は大きく変えることはなかったのですが、虎竹にもっとこだわろうと考えて虎竹の葉を使った染めを取り入れる事にしました。
インナーバックの印象が虎竹フレームの隙間から見えるので大事なのですが虎竹染めのやさしい色合いがのぞき、革の縁取りも虎竹と違和感なくマッチしています。
フレームを繋ぐ紐も虎竹染めにしました。細い紐では染めの色目が出ずらいようですが薄く竹虎ゴールドと呼ばれる黄色が出て柔らかな雰囲気になりました。
今回の虎竹バックには使わない時に入れて保管できるように巾着袋を付属させる事にしていますが、こちらも虎竹染め。竹虎のロゴマークを大きく入れてあって、手提げ袋にもなるのです。
肩からかけられるショルダーはチェーンしかありませんでした。インナーバックにも使う革と同じ素材でショルダーを作りましたのでお好きな方でお出かけいただけます。
留め具の金属部分にも竹虎ロゴマークを刻印、これで完成です。かって竹製品が欧米への輸出品として日本の港から運ばれて行った事、そんな中でこんなモダンで機能的な竹細工があった事、自分が一番感動して復刻したいという思いだけでやってきましたが、はたしてパリの皆様にどう感じていただけるのか?渡仏まで一ヶ月となりました。
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