竹を年中伐採しているようなイメージを持たれている方も多いように思います。いろいろと多用されてきた竹です、里山の近くに植えられ育てられてきた竹ですから必要な時に、必要な本数だけ伐って使うという印象があるのかも知れません。
木材のように大きく重量がある訳でもありませんので、手軽に用立てられたと言う意味では間違いではないのですが、防虫や品質の問題があって伐採の時期というのが決められています。虎竹の場合は1月末日までが伐採の期限、それ以降は竹を一本たりとも伐る事がありませんので次のシーズンまではこの冬に山出しされた虎竹だけで製品づくりをするのです。
さて、そんな虎竹の里の山々に舟が行き交っています。山に舟とは、大きな川でも流れているのか?そんな事も思ったりされるでしょうか。実は舟とは山出しの機械に引っ張られている舟形の小さなソリの事なのです。
山で伐り出される虎竹は10数メートルの長さがあり山出し機械にはね到底乗り切らずウラ(竹の先端)を引きずってくる事になります。それを出来るだけなくしてスムーズな山出しをするために考案されたのが、この舟。細くて急勾配の山道を沢山の竹を載せて下って行きます。
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