倉富敏之先生の竹への知識と愛情あふれる圧巻の木版画

倉富敏之先生の木版画


ずっと前の事なのですが竹職人さんの自宅で見かけた一枚の版画があまりに素晴らしいので一体誰のものですか?と作者をたずねて版画家の倉富敏之先生を紹介いただいていました。なかなかお伺いするチャンスがなかったのですが、ようやく久留米市にある工房を訪ねる事ができてズラリと並んだ作品群を拝見させていただいたのですが...ゴクリ、息をのみました。


木版画は何とも味があり、温もりを感じさせてくれるので大好きですが、特に倉富先生は日本の工芸の育成指導、技術支援に長く従事されていたためご自身でも竹籠を編まれたり、新しい製品を開発されるなど竹細工に造詣が深いのです。竹に精通された先生ならではの版画からは竹への愛情がビシビシと伝わってきます。


竹の編み方は基本的な四ツ目編み、六ツ目編みから始まり200種類以上もあり長い歴史の中で試された事のない編み方はないのではないかと言われています。そんな様々な竹編みの模様を木版画にされたり、口巻きの種類や、竹籠、ざる、そして仕事をする竹職人等いくら見ていても飽きないような圧巻の版画達なのです。


これは一人でも多くの方にご覧いただきたいなあ...時間を忘れて魅入っていましたが何枚か刷っていただく作品が出来ましたら又ブログでも紹介したいです。それにしても大きな木々に囲まれた気持ちの良い工房でした、今度はもっとゆっくりとお邪魔したいと思うのです。


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