あの渋い雪駄、3年ぶりに帰ってきたのです。

黒革雪駄


本当に長い間お待たせして申し訳ありませんでした。3年ぶりです、遂にあの雪駄が帰ってきたのです。出来あがってしまえば何と言う事もありませんが、ここまでの道のりは長かった...。


手仕事の糸は、どこか一部分が切れてしまえば他が何とか繋がっていたとしても最終製品には辿りつけません。知っていたつもりでしたが、今回もイヤという程この事を思い知らされたのがリニューアルして名前も新たに登場したこの黒革雪駄です。


黒革雪駄


黒革雪駄の魅力は一針一針縫いつけて仕上げていく熟練の技。このステッチが、他にはないタフな表情と強靱た耐久性を産みだすのですが、この手縫いのために底材として使用する再生タイヤがなくなってしまった事が品切れの理由でした。


黒革雪駄


数ある雪駄の底材がある中、ずっとずっと昔ながらの古タイヤにこだわり続けていました。しかし、全国を探し回っているうちに思いがけない出会いがあり手縫いにふさわしい底材をゴムの状態から型を取り作っていくことになったのです。


堅さ、重さ、パターンを考えながら試行錯誤が続きます、コストは度外視していました。一番重要なのは、職人の手縫いの感触はどうか?そして、何より履き心地はどうか?


予想したより何倍も時間がかかってしまい雪駄の発売としては、もしかしたら季節外れかも知れない師走となりました。しかし、この雪駄の愛用者は自分も含めて夏だから、冬だからという事はないようにも考えています。沢山は製造できない少しづつ出来あがる黒革雪駄を、ジーンズに合わせて粋に履きこなしてもらいたいと思っています。


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