遠くから来られたお客様を自宅でおもてなしする際に竹製品を使っていたお話しをさせてもらいましたが、実は竹の食器類はまだまだあるのです。
お刺身などは、竹の盛り皿を使っていましたし、今では見かけることもない竹皮細工の器にも色々な料理用として使っていました。
竹をのして作られた、おしぼり入れは竹繊維の流れが木目などとは又違って真っ直ぐ流れて綺麗だと思っていました。自分の小さい頃には、この技術を活かした竹製品はもっと沢山あったように覚えています。
茶托にしても竹集成材を加工したもの、竹編組細工のものなど本当に沢山の種類がありました。
小さく、大量に製造されたと思われるそれらの商品たちは、今見ても素晴らしい出来映えです。恐らく今とは比べ物にならないスピード感をもって作られたのだと思いますが、効率的を考えて短時間に、しかも美しく仕上げる当時の職人さんの技が、ひとつひとつのモノから伝わってくるようなのです。
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