先週から孟宗竹(もうそうたけ)の話題が続いていますが、この竹が国内最大級の竹というだけでなく生産量などから見ても少し古いデータではありますが70%を孟宗竹が占めていました。筍は輸入のものが増えているとは言え、京都や九州などで付加価値のついたブランド化された筍が生産されるなど、まだまだ日本各地で生産されていていますが、ごく一部を除いてこれらの竹は全て孟宗竹です。
竹の新規活用として語られる場合に登場する、集成材、チップやパウダー、竹和紙(パルプ)、竹繊維、バイオマス燃料なども、太くて長さのある孟宗竹を原料として使われていますので日本の竹資源は孟宗竹なしでは考えられないのです。高知の孟宗竹が使われている皆様に身近な例としましてはトヨタのレクサスの竹ハンドルがあります。ミロク製作所という会社様が孟宗竹の集成材から独自の技術で丸いステアリングを製造されていますが、これなどは孟宗竹の工業化の中でも一番進化した美しい製品の一つではないかと思っています。
竹虎では、やはり特産の虎竹を扱うのが主ですので、孟宗竹は袖垣の芯材として使用するくらいしかありませんが、孟宗竹の青竹踏みは多くの皆様にご愛顧いただく商品の一つです。レクサスのハンドルとは随分と違いますが、こちらの製品はより安価なものでもあり毎日の暮らしの中で役立てるものですから、より多くの方にご愛用いただき竹を一人でも多くの方にお届けできるという点では素晴らしい竹製品であると思いよります。
さらに、明日はこの青竹踏みの健康効果についてお話しさせていただきますぜよ。
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