日本最大級の竹、孟宗竹(もうそうだけ)

孟宗竹


孟宗竹は虎竹の里に育つ虎竹などよりも、直径がずっと太く高さもあって本当に立派な竹ながです。江戸時代に中国から入って来た竹とは、とても思えないほど日本各地の津々浦々に成育しています、これは竹の強い生命力もさる事ながら、いかに日本人に孟宗竹が必要とされてきたかを雄弁に物語ります。


孟宗竹


スッーと天を目指して立つ竹の姿は清々しく、日本人の文化や生き方にも大きな影響を与えているのではないかと思いますが、このような美しい景色は手入れされた竹林でないと見ることはできないものでもあります。


孟宗竹


虎竹の里の竹はその多くが虎竹なのですが、孟宗竹の林がほんの少しだけあるのです。農作業や建築などで太く長い竹材が必要な事もあったでしょうし、何より毎年生えてくる大きな筍は竹林の最大の楽しみであったかと思います。


ところが、そんな孟宗竹を「森のギャング」という記述を見つけて本当に驚き、憤慨したことがあります。荒廃しきった竹林ばかりに囲まれる今の現状を言い当てているのかも知れませんがそのような竹の景観を守るのには、とにかく有効活用が必要で竹林で経済活動が出来ていかない以上、おのずと限界がありますろう。


モウソウ


竹は素晴らしく可能性の満ちたものでありますが、反面直面する課題も多いもの。孟宗に囲まれた山間で思うのです。


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