日本の各地をずっと回って様々な名所や美しい景色をご覧になられたという方が虎竹の里にお越しになられていました。まだお若い方なのですが、目の付け所や話の内容からそれとなく伝わってくる経験値のようなものがありますので仕事柄とはいえまっこと偉いものですにゃあ。話がつい長くなり時間がなくなったのですが、どうしても竹林を見たいと言われるので急ぎ車を走らせて来たのです。
その方の表情が変わります。「今まで絶景と言われる所に行くけれど、期待ほどではないところも多いんです。ところがこの竹林は本当にすごい、感動しました。」
山に来てからは、あまり話はしちょりません。けんど、こうして、都会から来られたこの方の言葉は嬉しくもあり同時に重たく受け止めました。土佐藩の時代には年貢として山内家にも運ばれていた虎竹と自分達は100年になります。初代から数えて四代に渡り守ってきた虎竹、これからの100年のために何ができるのか?真っ直ぐに伸びた竹を見上げ、天を仰ぐがぜよ。
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