B級品でも履き心地はA級品、竹皮草履

竹皮草履


先日、室内履きに愛用してきた竹皮草履の鼻緒が遂に切れてしまったとお客様からお知らせを頂戴いたしました。前ツボ部分であれば比較的簡単に直せる事も多く、面倒な場合にはガムテープに仮留めしたまま履く事もあるのですが鼻緒の横が切れてしまうと残念ながら修理もできかねてしまいますので交換時期と考えちゅうがです。


竹皮を編み込んだ足への感触は一度履いたら病みつきとなります、もう普通のスリッパには戻れなくなってしまいますが、機能性の面でも抗菌性や消臭性もあると言われて履き物としては最高の素材ではないかと思っています。


竹皮ぞうり


お客様は鼻緒が切れたとの事やったのですが自分は、うっかり床にこぼしたサラダ油を踏んでしまいました。何度拭き取っても、歩き回る度に油が他の床面に付きそうなので泣く泣く捨てることにしたのですが夏場だけでなく一年中毎日履いている竹皮草履が履けないとなると、これは一日でも結構ツライがです。


新しい足元に自分が選んだのはB級品の竹皮草履ぜよ。形が多少いびつであったり、左右の大きさが違っていたり、編込みが少し緩いモノもありすまぞね。確かに一級品かと言うことはできかねる製品ですが、どれも十分室内履きとして愛用できるレベルであります。鼻緒の履き物は大人から子供まで足のサイズが違っていても履くことのできる履き物なのです。


多少の見た目の悪さ、と言うても一体どこに不具合があるのか?そう思われるお客様もおられるくらいの品もありますが、毎日のように竹皮草履を見ている自分達はやはり違いが分かります。けんど、そこに目をつぶればB級品の竹皮草履であっても履き心地はやはりA級品、ご家庭で活躍する逸品として蘇ります。


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