1200年もの歴史を誇り、沢山の方々が延々と続く四国の遍路道を歩いてこられた訳なのですが、徳島から高知に入ると山、また、山の連続でさぞ大変なご苦労があった事と想像するのです。お遍路さの被る笠に「同行二人」とと書いていますが、これは弘法大師さまと一緒に歩いている、守ってもらっているとの言う意味だそうですが、その気持ちが少し分かります。
かっては、虎竹の里の焼坂の峠もそのようなお遍路さんにとって難所であったとお話させていただく機会もありますが、この峠を越えて久礼に入ると今度はすぐにこの七子峠が待ちかまえちゅうのです。
七子峠への国道56号は四万十方面への唯一の生活道なのに大雨が降ると土砂崩れの危険性があるとの事で度々通行止めとなっていました。そこで、2013年にようやく地元の念願であった高速道路が開通しちょります。自分も四万十方面に用がある場合には現在無料区間となっている事もあって必ず高速を使いますので、この道を走るのも本当に久しぶりの事でありました。
曲がりくねった急勾配の道ではありますが、通行量が依然と比べものにならないくらい少なく非常に走りやすいにゃあ。日本唯一の虎竹自動車は速度が遅いので後続車を常に気にしながら走らねばなりませんが追い越し車線もありましたので、ほとんど道を譲ることもなく峠近くまでやって来ました。
左手には美しい太平洋が見えてきて、小さくて分かりづらいのですが幼い頃から親しんだ島々の形が見てとれるのです。
車体や荷物の加重でLike-T3の走りがどうかと思っていましたが、さすが100キロの荷物を運ぶように考えられただけあってスピードは出ないものの力不足を感じる事は一度もありません。そうそう先日お話ししましたように有馬温泉でお客様の足として使用されているとの事ですが、有馬も急勾配の道が沢山あった事を思い出しました。坂道での性能については申し分ないと思うちゅうのです。
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