完成したばかりの日本唯一の虎竹自動車を地元RKC高知放送のニュース番組「こうちeye」で取り上げて頂ける事になったがです。日頃の行いが良いせいでしょうか?梅雨に入ってスッキリしない天気の続く虎竹の里でしたが、テレビ局さんとの約束の朝には、取材に来られたアナウンサー有吉都さんの笑顔のように晴れやかな好天ぜよ!まっこと、誰かが天上から見ているに違いないですにゃあ(笑)。
車の本体部分は光岡自動車のLike-T3という電気自動車を使用しちょります。成長が早く継続利用可能な唯一の天然資源とも言われている竹をアピールするためにも、環境に優しい電気自動車でなければいけないと思っていました。調べてみますと電気自動車を製造されているメーカーさんは何社かあるのですが、価格的には一番高額な光岡自動車さんに決定したのは二人乗りの車だったからなのです。元々虎竹の里に来られたお客様を乗せて走ってみて竹の丈夫さや堅さ、しなりや弾力性を体感いただきたいと思っていましたので、二人乗りをずっと探していて最後に出会ったのが、この車体やったのです。
有馬温泉は昔から名湯と知られる観光地ですが、細い坂道が多いとの事でお客様のために、このLike-T3が走っているそうながです。しかも、二人乗りどころか四人乗り用に座席を増やして走行されていると聞き、そのパワフルさにも感心しました。さすが、昔からユニークな車作りをしてこられた光岡自動車さんなのです。
そこで、アナウンサーの有吉さんに助手席に乗っていただいて少し駐車場の中を走ってみる事にしたのです。実は人を乗せて走るのは、これが初めての事でした。走行には問題はないと思っていましたが、なにせ狭い座席です、竹編みのシートの座り心地もどうだろうか?と思っていました。ところが、そんな心配もよそに走りだしますと有吉さんは大喜びしていただきホッとしたがです。
この車の座席はベンチシートではなく、それぞれ孤立したバイクのような形のシートになっています。上からみると三角形に近い形ですが、虎竹で編み込むのにも慣れない事なので何回もやり直しながら、ようやく今の形になりました。そんな、製造工程から見て来て何度となく腰かけて座っているので気づかなくなっている竹の弾力もそうでしたが、音の静かな電気自動車ならではの耳で感じる竹というのが意外に大きなものだと知る事ができました。
展示されているだけでも面白いものではありますが、やはりこうして同乗いただける事が、竹に近づいていただるような気がして、こじゃんと(とても)大事なことのように思えるのです。
こうして取材いただいて、早くもその日の夕方6時のニュースで早速放映いただいたかです。田植えが終わった新緑にサンサンと太陽の光が降りそぞく中、田舎道を疾走する虎竹自動車ぜよ。
実は今回取材にお越しいただきました高知放送さんには3月にも一度お越し頂いちょりました。その時に撮影された、まだまだ製作途中だった虎竹自動車を今回の放映では流していただきましたので、ご覧になられた視聴者の皆様には全く違う形になる製作前と、製造後の姿を比べられて、本当に分かりやすかったのではないかと思います。
RKC高知放送「こうちeye」番組の中では、クラウドファンディングの事についても触れていただきましたぞね。横文字で取っつきにくかったり、インターネットのサービスなので少し分かりづらいと思われる方がおられるかも知れません。
けんど、高知のように地方にあり知られていないモノやサービスを製作費、広告費をかけず世に出すことのできる凄い仕組みの一つであることは間違いないがです。
何かを始めるにしても特にリスクもないし、やってみて素晴らしいと思うのは、来た事のない地方であっても、小さい自分達のような零細企業にあっても、志があれば応援しようという有り難いお客様が沢山おられる事ですろうか。今までマイナスだったものがマイナス×マイナスでプラスになる、まっことそんな時代になっていると強く感じちょります。