パリのレストラン、Neige d'ete(ネージュ・デテ)夏の雪

レストランNeige d'ete(ネージュ・デテ)、西英樹シェフ


パリの15区にあるレストランNeige d'ete(ネージュ・デテ)さんはフランス語で「夏の雪」を意味するらしいがです。夏の雪とは印象的な店名ですので一度聞いたら忘れっぽい自分でもしっかりと覚えてしもうちょりましたが、まさか昨年のNeige d'eteさん訪問に続いて今年もお伺いする機会ができるとは思ってもいませんでした。


そもそも、こちらのお店に来させていただくキッカケも一風変わっちょります。去年の2月に北欧最大の家具見本市であるストックホルム・ファニチャー・フェア(Stockholm Furniture Fair)に参加していました。その時に一度だけ自由時間がありまたので一緒にスウェーデンに来ていた皆様と一緒に近くの観光に出かけちょったがぞね。世界遺産である森の墓地(Skogskyrkogarden)と言う所に行くのにストックホルム中央駅で電車を乗り換えたのですが実は、その時にたまたま日本から来られていた当社のお客様が自分の事を、見つて下さった事が始まりでした。


帰国してからメッセージを頂き、間違いなく自分だとお伝えしさせて頂いたのですが、まっこと遠い異国の地で信じられないような偶然は起こるものだと、つくづく不思議に思っていたのです。田舎者の自分は、そう度々海外へ出る事もありませんが、昨年はたまたますぐの5月に再びヨーロッパにお伺いする予定がほぼ決まっちょりました。けんど、何ですにゃあ。たとえばパリに行く事と言う事が決まると何故ですろうか?今まで全く無かったような話が、「パリ」というキーワードで、まるでタイミングを合わせてくれたかのように次々と繋がります、本当に運が良いと言うか、このような事が人生にはあるものだなあと嬉しく感じるのです。


この時もそうぜよ。何とお客様の娘さんがパリのレストランでパティシエとして働かれているとの事やったがです。しかも、ご自身もその頃にイタリア旅行されている最中なので良かったら一緒に食事しましょうとトントン拍子に話しが進みました。そして、ご一緒させて頂いたのが西秀樹シェフのレストランNeige d'ete(ネージュ・デテ)だったというワケぜよ。


レストランNeige d'ete(ネージュ・デテ)


ストックホルムから偶然が偶然を呼んで、次々と話しが繋がり、前回のパリ、今回のパリ、そしてこの一皿になったのだなあ。そんな事を思いながら食事させて頂きましたが、昨年同様に本当に何と表現して良いか分らないほどの美味しい料理ぜよ。自分の舌はそうそう信用はできないかも知れませんけんど(笑)前に一緒に来られた方は料理関係の方や、食通の方々でしたが皆様最高の賛辞を言われちょりました。そして、それを裏付けるかのように、こちらのレストランは今年、素晴らしい事にミシュラン一つ星に輝いちゅうのです。


日本人シェフが本場のパリにやって来てレストランをする事だけでも大変ですが、星をもらえるようになるまでには自分達には分らないような苦労と努力があったのではないかと思います。日頃、フランス料理などからは縁のない暮らしをしている自分が、渡仏のチャンスにどうしても西秀樹さんの料理を改めて頂きたいと思い、都合をつけてお邪魔させていただいたのには自分なり思いがありました。


全ての原点は竹にあります。竹が人を繋げてくれて、ここに居います。そして、無駄な事や不要な事は何ひとつ無いと思っています。「今度は竹に繋げよ。」そうな風に言われている気がしてならないのです。


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